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少年剣道で日本一! 阿南市のチームが最後の合同練習【徳島】(徳島県)



3月末、大分県で行われた少年剣道の全国大会で、県代表の合同チームが日本一に輝きました。

阿南市で剣道に励む選手で作られたこのチーム。

最後の合同練習に、カメラが迫りました。

「1 、2 、3 、4」

阿南市チーム。



日本一の剣士 最後の合同練習

メンバーは、阿南市内の3つの道場に所属する小学生5人。

県大会で優勝を収め、県代表チームとなりました。

(阿南市チーム・河田清実 監督)
「今年のチームは、ずば抜けて強いチームではなかったんですけれども」
「本当に団結力がすごい、良いチームでありました」

3月28日から30日にかけて行われた全国大会。

全試合が接戦となるも勝ち続け、各都道府県の代表ら48チームが集う中で、日本一に輝きました。

県剣道連盟によりますと、県代表小学生チームの全国制覇は初めてとのことです。

(阿南市チーム・那賀川中学1年 宮武颯詩 主将)
「絶対に負けたくない、という気持ちで試合に挑みました」

(阿南市チーム・那賀川中1年 大西光 選手)
「優勝した時は実感が湧かなくて、頭に嬉しいという言葉だけしか出てきませんでした」

(阿南市チーム・富岡小6年 岩浅詩 選手)
「負けた時でも助け合ったり、取られて取り返してきてくれたり」
「信頼できるチームメイトだったと思います」

この日、阿南市那賀川町で最後のチーム合同練習が行われました。
日本一の剣士たち。


全国大会に向けて2025年2月末から週2、3回の合同練習、さらに岡山県や兵庫県の練成会などに度々足を運んできました。

監督を務めたのは、剣道の最高段位、八段を持つ名将河田清実さん70歳です。

(阿南市チーム・河田清実 監督)
「上からストンと伸ばして、竹刀の先でパチパチパチ先をビュッと」
「光はな、 左手が上がってない。低いからこないなんよる『左手を』上げて上からトンって伸ばす」

団体戦で中堅を務めた、大西光選手。

4月から那賀川中学校に進学し、剣道部でレギュラー定着に向けて日々練習に励んでいます。

チームのキャプテンを務めた、宮武颯詩選手。

決勝戦では、得意の面技で優勝を決定づけました。

大西選手と同じ、那賀川中学校剣道部で剣を磨いています。

このほか、橋明里選手と岩浅詩選手、野村拓未選手が同じ道場で稽古に励んでいます。

(阿南市チーム・河田清実 監督)
「ちょっと窓開けてくれるか、暑いね きょう」

この日、阿南市の最高気温は25度となる夏日。

剣士たちは暑さにも負けず、午後2時からおよそ1時間最後の練習を行いました。

監督から最後の言葉

河田監督から最後の言葉です。

(阿南市チーム・河田清実 監督)
「遠征とか合同練習とか、たくさんやってね」
「チームが一丸となったっていうことが、一番の勝因だったと思います」
「まさか日本一になれると、思ってなかったんですけど」
「本当に素晴らしかったと思います」
「大西と宮武は、那賀川中学で頑張っておりますね」
「必ずレギュラーになれると、先生は思っております」
「明里ちゃんも詩ちゃんもね、5年生ですから、来年更に強くなってね」
「女子の部は絶対勝つんだって、二本勝ちして大将に?げるんだって」
「いうつもりでね、連覇を狙ってほしいと思いますし」
「拓未もちょっと背小さいけど、もっとご飯食べて身長大きいにしてね」
「また詩ちゃんや明里ちゃんと一緒にね、全国優勝を狙ってほしいと思います」
「本当に優勝して嬉しいです。これから皆さんの頑張りを期待をしております」

(阿南市チーム・南小松島小5年 野村拓未 選手)
「2連覇して、もっと自信を持って稽古に励みたいです」

(阿南市チーム・羽ノ浦小6年 橋明里 選手)
「チームワークで、みんなのおかげで優勝できたと思うので感謝して」
「これからもどこかで、また一緒になるかもしれないから」
「また『その時は』頑張りたいと思います」

所属する道場は違えど、1つのチームとして集まった少年剣士たち。

全国制覇という偉業を成し遂げた今、彼らはそれぞれの場所へ旅立っていきます。



それぞれの場所へ

いつかまたともに戦うその日を夢見て。

(04/22 18:45 四国放送)

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