■「つるぎ町を活性化したい」 実家を改装して古民家宿に【徳島】(徳島県)
つるぎ町で、世界農業遺産にも認定された故郷の畑を守ろうと、古民家を改装した民宿がオープンしました。
少子高齢化で消滅の危機にある地元を活気づけ、伝統の農法や文化を伝えようとする一人の女性を取材しました。
(記者)
「こんにちは」
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「こんにちは、ようこそお越しくださいました」
迎えてくれたのは、このほどつるぎ町一宇で民宿をオープンした、二宮恵美子さんです。
■築100年近い実家を改装
二宮さんは、築100年近い実家をリフォームし、木のぬくもりを感じられる宿泊施設に生まれ変わらせました。
■修学旅行生など宿泊
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「父がちょうど3年前くらいに亡くなって、この家を朽ちらせたくないというか、そんな気持ちがあって」
「親戚の方が修学旅行生の受け入れをしていて、それいいかもしれないと」
「子どもたちに農業の楽しさだったり、大自然を楽しんでもらって、癒されて都会に帰ってもらったらいいかな」
こちらでは、修学旅行生の受け入れを行っていましたが、8月30日から、一般の宿泊客の受け入れる民宿として再スタートしました。
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「とにかく、ここの剪宇ってところを、もう一度活性化したいというのもあって」
「民宿や修学旅行生の、受け入れをスタートした」
■世界農業遺産の「傾斜地農法」体験
宿泊客は、世界農業遺産に認定された傾斜地農法で、コンニャク芋や野菜の栽培、収穫を体験することができます。
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「茎があるところにイモがある」
「ここ、だいぶ傾斜なので、しっかり足を、こういう形で掘ったら取っていいです。茎を」
「じゃあ採ってみますか」
(記者)
「掘ってみたいと、思います」
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「もっと、力を入れて」
(記者)
「やっぱり足腰が傾斜になっているので疲れますね。結構腰にきますね」
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「慣れないとね」
■コンニャク作りも教えてくれます
採れたコンニャク芋は天日干しにし、春まで保管します。
春には埋め、秋に収穫してを繰り返し大きくしていきます。
そうして大きくなったコンニャク芋を使った、コンニャク作りも体験できます。
作り方は、この地に古くから伝わる伝統的な技法です。
コンニャク芋と水を合わせたものに、防腐剤としても使われる灰からとったアクを入れ、なじむまで混ぜていきます。
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「すくってもらって角を取る、お水つけながらクルクルと回しながら丸める」
「ここにお湯が沸いているんですけど、グラグラ沸いているところに入れます」
丸めたコンニャクをひっくり返しながら十数分炊き、硬くなったら取り出し、冷やして完成です。
■刺身で美味しく
作りたてのコンニャクは、刺身にしてその場で美味しくいただけます。
(記者)
「いただきます」
「プリプリしていて美味しいです。後味もサッパリしているので、涼しさも感じられます」
このほか、梅シロップを作ったり、近くの川へホタルを見に行ったりと、季節ごとに様々な体験ができます。
■「目指すのはふるさとの再生」
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「一泊一組様限りということで、自分の故郷に帰ってきたという気持ちで、楽しい時間にしてもらたらいいかな」
すでに海外からの予約も入っているという、こちらのお宿、目指すはふるさと再生です。
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「一泊一組様限りということで、自分の故郷に帰ってきたという気持ちで、楽しい時間にしてもらたらいいかな」
すでに海外からの予約も入っているという、こちらのお宿、目指すはふるさと再生です。
(剣の宿ゆう・二宮恵美子さん)
「いろんなところから来てもらったり、外国人の方も予約してもらっているので」
「世界の方にこのつるぎ町だったり、日本の和食の良さだったり」
「着物とか日本の文化を分かってもらって知ってもらって」
「つるぎ町が活性化していったらいいかなって、それのお手伝いになるかな」
(09/03 18:05 四国放送)
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