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「戦う準備はできている」 池田高校レスリング部【徳島】(徳島県)



5月30日に開幕する県高校総体。

フォーカス徳島では、シリーズで注目選手をご紹介します。

2日目の27日は「打倒!つるぎ」を合言葉に、3年ぶりの優勝を目指す池田高校レスリング部です。

(池田高校レスリング部・伊丹弘 監督)
「跳べ!もっと跳べる!返しきれ、ブリッジ!」
「はい次!返せ、返せ、足で蹴れ!」
「いける、いける、いける、いけ!ナイス」
「めちゃめちゃいいですね。雰囲気もいいし、もう総体に向けて戦う準備は十分できているので」

池田高校レスリング部。

男子17人、女子4人、マネージャー11人。

ほとんどが、県西部の地元出身の選手です。

3年前には県総体団体6連覇や、過去にはインターハイチャンピオンも輩出した伝統校。

数々の実績が飾られた道場には、この日も必死に汗を流す部員たちの姿がありました。

(伊丹弘 監督)
「引き手、引き手、もっと引き手をひかないと」

チームを率いて、13年目の伊丹弘監督です。

地元出身の生徒たちに、全国の舞台を経験させてあげたいと、熱い想いで指導しています。

(伊丹弘 監督)
「個々がそれぞれに技術が高まってきて、得意技が持てるようになってきたので」
「その技術を存分に大会で発揮してもらえたらと思っています」

この2年間は、県総体の男子団体戦で、ライバル・つるぎ高校が優勝を収める悔しい結果が続いています。

そんな中、2025年こそは王座奪還と燃えている選手がいます。

92キロ級、地元・三好市出身の折坂優樹選手です。

中学の時にレスリング部を見学し、先輩たちの姿にあこがれ、入部を決めました。

素早く、力強いタックルが持ち味です。

(男子92キロ級・折坂優樹 選手)
「しっかり勝利を収めて、チームでインターハイ出場に貢献できるよう頑張ります」

こちらも地元・東みよし町出身、最重量階級、125キロ級で優勝候補の伊丹康成選手。

組み手の上手さと、相手を押し込むパワーが持ち味です。

(男子125キログラム級・伊丹康成 選手)
「インターハイに行ったことがないので、後輩たちを全国に連れて行ってあげたい」

一方、女子にも有望な選手がいます。

柳生実咲選手です。

地元・東みよし町出身の柳生選手は、姉と兄2人も池高レスリング部で活躍した「レスリング4きょうだい」の末っ子。

姉や兄の影響を受け、幼稚園の頃からレスリングを始め着実に成長し、2024年には女子選手としては県内初となる国際大会アジア選手権に出場しました。

(記者)
「大会に出てみてどうでしたか?」

(女子68キログラム級・柳生実咲 選手)
「初めての海外での戦いですごく緊張して、あまり自分のレスリングができなくて」
「海外の選手の力強さとかにも圧倒されちゃって」

負けず嫌いな性格の柳生選手は、この経験を糧にさらなる練習に励んでいます。

柳生選手は、ボディコントロールに優れていて、相手に点をやらない粘り強いレスリングが持ち味。

出場選手数の関係で県総体はありませんが、インターハイ出場がかかる6月の四国総体に向け調整を続けています。

(伊丹弘 監督)
「今のは、技を決められて返されたんですけど」
「そのあとにもう1回技かけにいったときに、上手く場所を入れ替えて抑えにいった」
「1回目はかかっちゃったんですけど、2回目は柳生がかわして相手を抑えに行った」
「やわらかさと、ポジショニングの上手さがでましたね」

(女子68キログラム級・柳生実咲 選手)
「(インターハイでは)一年生の時はけがをしていて、2年生は出場できなくて」
「初めて試合することになると思うので、緊張すると思うんですけど」
「自分の強みをしっかり出して、優勝できるように頑張りたいです」

チームワークが良く、お互いに切磋琢磨しながら苦しい練習も乗り越えてきた今年のチーム。

マネージャーもレスリング部の一員として、チームを支えます。

この日も、練習後のエネルギー補給のために、気持ちを込めながらおにぎりを作りました。

(レスリング部員)
「とても助かります。ありがとうと思っています」

(伊丹弘 監督)
「食事と睡眠と試合に向けての戦う気持ち、それをしっかり作れるように、いいですか」
「ほんとにね、優勝して全国全員で行きたいので、チャンピオンなるための練習、やってきとるんで頑張りましょう」

一切の妥協を許さない、中身の濃い練習を積み重ねてきた、池田高校レスリング部。

優勝の先に見据えるのは、インターハイ上位入賞です。

チーム一丸となり、戦い抜きます。

(レスリング部員)
「優勝するぞ!おー!」

部員のほとんどが、高校からレスリングを始めていて、2025年のチームも21人中、18人の選手は未経験からのスタートだったということで、伊丹監督は基本の動き、土台作りには毎年力を入れているということです。

県総体のレスリングは、5月31日と6月1日に穴吹高校で行われます。

(05/27 18:20 四国放送)

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