■どうなってるの?備蓄米 米の価格高騰とまらず生活直撃【徳島】(徳島県)
4月に入ってもコメの価格が上がり続けています。
農林水産省が4月14日に公表した、3月31日から4月6日までのコメの平均価格は、5キロあたり4214円。
これで14週連続で値上がりとなり、過去最高価格を更新しました。
止まらない米の価格高騰。
今、県内の売り場や備蓄米の状況はどうなっているのか取材しました。
(記者)
「鳴門市のスーパーに来ています、こちらお米の売り場なんですが」
「徳島県産あきさかり5キロ3650円、ありません」
「宮城県産つや姫5キロ3780円、こちらもありません」
「ご覧のようにお米の売り場には、商品がほとんどない状況です」
そんな中、午前9時すぎ、トラックから次々とコメが下ろされ始めました。
4月15日は週に2度のコメの入荷日です。
(記者)
「今、地元の全農から大量のコメが仕入れられました。これから商品棚に並べられます」
4月15日の仕入れは、県産のコシヒカリやあきさかりなど400キロ以上。
これが店では3日と持たず、売れていきます。
並べているそばから、早くもコメ5キロの袋を買い求める人が現れました。
こちらの客は、県産のあきさかり5キロをひとつ、ふたつ。
計7884円をお買い上げ。
(買い物客)
「値段高いですよ。わたしが最初に買っていた頃は(5キロ)1800円で買えていたが、何倍も上がっている」
「1万円出したら最初4袋買えていた。それが3袋、今2袋たまらん」
「年金生活・家計に響く」
(記者)
「入荷前まで空でしたが、買えてどうですか」
(買い物客)
「ラッキー」
「朝早く来ないと無いかなと思い、開店から来た」
(記者)
「週2回入荷すると、すぐに無くなる状況ですか?」
(M&Mマルナカマート・古林史也 常務)
「入荷の時期もお客さんが把握している。入荷したら空っぽ(売れてしまう)になる状態」
老夫婦が5キロ2袋を、カゴに入れていました。
(買い物客)
「年いってたらパンはどうもね」
「備蓄米があるならば買おうと思っていたが無い、どこのスーパーもまだ入ってない」
「国は入れていると、また追加したと言っているが、全然こっちにまわってきてない」
「働いている人はまだ良い、働いてない人・年金生活者ほんまに大変」
「国しっかりしてほしい」
4月15日は年金支給日。
手に握られた1万円は、コメ10キロへと消えていきました。
(M&Mマルナカマート・古林史也 常務)
「備蓄米の入荷はない状態」
「備蓄米は関東・関西にまわっていて、地方にはまだ入ってきていない状態が続いている」
(記者)
「仕入れ業者にも入ってきていない?」
(M&Mマルナカマート・古林史也 常務)
「入荷未定という返答をもらっているので」
「備蓄米の入荷できるタイミングは、わかっていない」
政府はこれまで2度にわたり、21万トンの備蓄米を市場に放出しており、来週には3回目の放出、10万トンが予定されています。
ただ、県内ではその影響は今のところ見られません。
今のコメの価格は、2024年の同じ時期と比べて2倍以上。
躊躇せずコメを買える日はいつ来るのでしょうか。
悩みの尽きない日々が続いています。
(04/15 18:45 四国放送)
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