■「選ばれる大学に向けて」 徳島文理大学・梶山新学長に聞く【徳島】(徳島県)
文部科学省が発表している18歳の人口の予測です。
1966年のピーク時は約249万人でしたが、2041年には約3分の1の80万人を切ることが予測されています。
こうした中、選ばれる大学にするにはどうするべきか。
新たに就任した、徳島文理大学の学長に私が話を聞きました。
(森本アナウンサー)
「よろしくお願いします」
「就任されてから何日目?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「まだ2週間ですね」
「3か月ぐらい経ったように思いますけど」
徳島文理大学の梶山博司学長は、広島県出身の69歳。
広島大学大学院を卒業後、日立製作所に入社。
退職後、2021年から副学長を務め、2025年3月末に学長に就任しました。
(森本アナウンサー)
「単身赴任?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「名古屋に家族がおりまして」
「今、高松に単身赴任で暮らしております」
(森本アナウンサー)
「高松まで毎日、徳島に来たら帰っている?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「毎日帰りたいですね」
(森本アナウンサー)
「日立製作所で、何の研究をしていました?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「原子を1個つまむ」
「アトム」
「つまんでクレーンのように持ち上げて、ポンと落とす」
(森本アナウンサー)
「何でつまむんですか?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「ピンセットではないが、電気的につまむ」
(森本アナウンサー)
「最先端の半導体ですか?」
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「半導体の極限は原子1個、2個、3個の世界ですよね」
「当時そんな意識はありませんから、つまんで何かやると楽しいなと」
そして、2025年4月からは、香川県高松駅キャンパスでの学びをスタートさせました。
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「徳島キャンパスも、高松キャンパスも県庁所在地にある」
「県庁所在地にキャンパスを置かせてもらっている意義を、もう一度私たちが認識しないといけない」
「大学というのは単にキャンパスがあるだけではなくて、人が集まるところですので」
「町全体の活気が出てくる、地域全体もそう思っているので」
「高松キャンパスも徳島キャンパスも、学生にもっともっと来てもらって」
「にぎやかな街に、なっていけばいいと思う」
2025年で、村崎学園創立から130年。
9学部28学科、約4000人の学生を抱える徳島文理大学。
2025年は1085人が入学しました。
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「入学式で座って、こちらを見ている学生一人一人を見て」
「しっかりした顔しているなと思った」
「それこそ大学に求めているものは、学生はかなり目的を持って来ているとわかった」
「(大学側は)そこに答えないといけない」
「学生に何を伝えて、学生がどういうメリットがあったのか」
「常に考えないといけない」
将来への夢や希望を持って入学する学生たち。
しかし、人口減少など大学を取り巻く環境は厳しくなる一方で、徳島文理大学が選ばれる大学になるためには?
(徳島文理大学・梶山博司 学長)
「徳島キャンパスは食料、食品、福祉、健康など興味深い研究をしている教員がたくさんいる」
「まずそこをきちんと、徳島文理大学自体が理解して」
「世の中にどこの分野で、どういうところで貢献していこうかと、考えることがまず必要」
「少子化や、人口の大都市集中とかあるが」
「私は徳島文理大学に限って言えば、それほど脅威ではない」
「徳島文理大学の価値を高めればいい」
「あそこはこんなことをやっている、こんなことができる」
「それを認めてもらったら、高校生や保護者が聞いた時に」
「『あ!あれね』と1つか2つ、思い出してもらえればそれで十分」
「そのためには大学が何をしているか、何できるようになるかというのを明確に打ち出していくことがとても大事なので、強化していくところ」
「地域の自治体などのいろいろなところとの連携しながらの研究が、これから重要になってくる」
「変えないもの、変えてはいけないもの、変えていかなきゃいけないところを」
「きちんと明確にして、変わっていかないことには、世の中に取り残されてしまう」
「そこは今、大学全体で話し合い、共有しないといけないところ」
「その上で行動に移す」
(04/17 18:45 四国放送)
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