■「トカラの群発地震」南海トラフとの関連は? 専門家に聞く【徳島】(徳島県)
6月21日以降、鹿児島のトカラ列島近海で地震活動が活発化し、震度1以上が約900回、震度5弱の地震が7月2日だけで2回も起きています。
なぜこれほど頻繁に地震が起きているのか、そして気になる南海トラフとの関連などを専門家に聞きました。
7月21日以降、鹿児島のトカラ列島付近で起きている群発地震。
震度1以上が1日平均70〜80回、うち震度5弱を観測した地震が6月30日に1回、7月2日に2回と、あわせて3回も発生しています。
今回の群発地震について専門家は、どう見ているのでしょうか。
徳島大学大学院で津波防災学を研究している、馬場俊孝教授に話を聞きました。
(記者)
「群発地震とは?」
(徳島大学・馬場俊孝 教授)
「普通の地震の起こり方のパターンは本震という大きい地震があって、余震が続くパターンがある」
「群発地震活動だと、ある程度の地震が一定程度続いていく」
「本震・余震というよりは、ほかのメカニズムで地震活動が続いている」
「能登半島地震の前も、群発地震活動があったし」
「トカラ列島も今回だけではなくて、この地域ではちょくちょく群発活動があるような場所だった」
地震発生のメカニズムについては…。
(徳島大学・馬場俊孝 教授)
「プレートに亀裂が入っていて弱いところがあったりとか、地下に流体が関与していたりとか」
「複雑な地殻の構造が影響しているかなという気はする」
そして徳島に住む身としては気になるのが、南海トラフ巨大地震との関連性です。
果たしてこれは、巨大地震の前触れなのでしょうか。
(徳島大学・馬場俊孝 教授)
「過去にトカラ列島近海では群発地震が起きているが、それによって南海トラフ地震が起こりやすくなったとか」
「そういった観測は全くありませんので、南海トラフ地震とは関係のないものとみていいと思う」
「そもそも南海トラフ地震は、いつ起きてもおかしくない状況には変わりないので」
「群発地震の活動があってもなくても、日頃からの備えが必要」
(07/02 18:16 四国放送)
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