■「向かいの郵便局から見てください」 吉野川市美郷の斜面でハナモモ見頃!【徳島】(徳島県)
吉野川市美郷で今、斜面一面に植えられた赤やピンクの色鮮やかなハナモモが見ごろを迎え、訪れた人の目を楽しませています。
ちょっと前にはなかったこのハナモモの木、一体だれが何のために植えたのか?取材してきました。
(記者)
「桜はそろそろ散り始め、もしくは葉桜という所ですが見てください」
「吉野川市美郷では、斜面を埋める色とりどりのハナモモが、見ごろを迎えています。」
吉野川市美郷。
美郷郵便局の裏手で今、斜面を彩る色鮮やかなハナモモが今見ごろを迎えています。
4月11日も、一目見ようと訪れる人たちの姿がありました。
(ハナモモを見に来た人)
「SNSで見て来ました。きれいですね」
「ハナモモと桜の、グラデーションと緑がすごいな」
「花見に来てよかったです。全部個人の方が植えたんでしょう。すごいなあと思う」
一体だれが何のために植えたのか?その答えを求めて川を挟んだ向こう側、ハナモモの木の下へ向かいました。
美郷郵便局から少し下った先にある、橋を渡ってから車で約5分。
山のふもとにたどり着きしました。
この方が、山肌にハナモモを植えたご本人、川村勝一さん83歳です。
(ハナモモを植えた・川村勝一さん)
「花畑行きます?」
ハナモモのもとへ案内してもらいました。
さっき遠目に見た、鮮やかなピンクが目に飛び込んできます。
(ハナモモを植えた・川村勝一さん)
「花でも植えて、みんなが楽しんでくれたらいいかなと思って。過疎地やけん、なるべく人を寄せて、賑やかになったらいいなと思って」
この辺一帯は、かつてユズ畑でした。
しかし年齢を重ね、畑仕事に限界を感じた川村さんは、自分の土地を手始めに、6年前からハナモモを植え始めました。
ハナモモとは、モモの観賞用の品種で、花を楽しむために改良されたものです。
川村さんは、近所の人にも協力を呼び掛け、今ではこの一帯にあわせて150本が植えられています。
(記者)
「見てくれよると思うんですけど、どんな気持ちですか?」
(ハナモモを植えた・川村勝一さん)
「花やけんね、やっぱり和むし嬉しいね。植えた甲斐があるなと思って」
(妻・川村房子さん)
「向かいにたくさんの人が来てくれるので、それがものすごく嬉しい。よかったな〜と主人も言っている」
ただ、道もせまく駐車場もないため、近くで見るのは難しいそうで…。
(ハナモモを植えた・川村勝一さん)
「中に来たい人もいるらしいけど、道が悪いけん」
(記者)
「見てもらうのは、向こう側から?」
(妻・川村房子さん)
「向かいの郵便局から見てください」
訪れたみなさんには、美郷郵便局側からの景色を楽しんで欲しいということです。
2人が植えたハナモモはちょうど今週末が一番の見ごろです。
(4月11日 現在)
(04/11 18:45 四国放送)
・TOP
Copyright(C)NNN(Nippon News Network)