■8割が県外客になった理由は? 神山のスダチ収穫体験【徳島】(徳島県)
9月7日に日本一のスダチの産地、神山町でスダチの収穫体験が行われました。
参加者の8割が県外からだった、このイベントを取材しました。
このスダチの収穫体験は、神山町のスダチの魅力を知ってもらおうと県と町が毎年、開いています。
7日は、朝早くから事前に申し込んだ約50人が参加しました。
収穫体験が行われた神山町の農家・粟飯原卓宥さんのスダチ園には、広さ約40アールの土地に、直径3.5センチほどのスダチが約40万個実っています。
(記者)
「今日はどこから来た?」
(参加者)
「宝塚です」
「大阪から」
「兵庫県から来ました」
例年、県内の参加者が多いこの収穫体験ですが、2025年は参加者の約8割が県外からでした。
その理由は…。
(参加者)
「万博の時に関西パビリオンの徳島県のブースで、チケットをもらったので来ました」
2025年は万博で、収穫体験のチラシを配布。
その効果もあり、県外の参加者が大きく増加しました。
大学時代からの友人だという國方美和さんと、山本たまきさんも、万博をきっかけに参加。
普段、スダチをあまり食べる機会もなく、収穫も初めてという二人。
木に成っている実を見定めながら、スダチを収穫していきます。
(記者)
「収穫してみてどう?」
(参加者)
「楽しい」
「大きいスダチを見つけたら嬉しい」
「まだ収穫します」
30度近い気温の中、他の参加者たちも無我夢中でスダチを収穫していきます。
収穫を終えた後は重さを計り、収穫したスダチはお土産として、参加者らにプレゼントされます。
他の参加者が収穫を終える中、國方さんと山本さんも約1時間、かごいっぱいにスダチを収穫し、作業を終えました。
(スダチ農家)
「2.7キロ」
(参加者)
「すご!」
(スダチ農家)
「皮を擦った瞬間に、香りがぷわっと広がるこれ最高」
「冷やっこやそうめんのつけ汁に入れると、高級感とスダチの香りの虜になる」
(大阪から・國方美和さん)
「冷やっこにかけるとか発想になかったけど、簡単にできそうで」
「美味しそうで、いいなと思ったのでやってみます」
(記者)
「また来年も来てくれる?」
(大阪から・國方美和さん)
「すごい楽しかったので来ますか」
(山本たまきさん)
「年に1回の楽しみとして」
(徳島農業支援センター・板東康成 課長補佐)
「収穫体験によってスダチのファンが増えた、スダチを知ってもらえた」
「農家の手間、苦労も知ってもらえたということで、スダチの消費につながれば」
県としては、2026年度以降も、県外からたくさんの人に参加してもらえるよう、周知の方法を検討していくということです。
(09/08 18:06 四国放送)
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