■「八大地獄」で心の底から涼しく 豊成アナウンサーが体験【徳島】(徳島県)
各地で体温に近いほど気温が上がるなど、連日、猛暑が続いています。
そんな中、牟岐町に心の底から涼しくなれるスポットがあると聞いてお伺いしました。
さっそくご覧ください。
■お寺に涼を感じるスポット?
(豊成アナウンサー)
「最近暑い日が続いていますね。今回は牟岐町の正観寺にやって来たのですが、こちらのお寺に涼を感じられるスポットがあるということで行ってみましょう」
(豊成アナウンサー)
「こんにちは、よろしくお願いします。こちらにこの時季、おすすめの場所があると聞いてやって来たのですが」
(正観寺・堀江昌徳 住職(64))
「こちらにありますので、ご案内します」
(豊成アナウンサー)
「どんな場所だろう」
■重厚感のある建物が…
山門をくぐり、50メートルほど歩くと、何やら重厚感のある建物が見えてきました。
そこにはこんな文字が…。
(豊成アナウンサー)
「あ、八大地獄って書いてあります」
■中に入ってみると…
(豊成アナウンサー)
「おー、閻魔様?」
(堀江住職)
「閻魔様です」
■8つの地獄をめぐる
仏教では、人は死後、6つの世界「六道」のいずれかへ転生すると説いています。
このうち、最も過酷とされる地獄には、さらに罪の重さによって異なる8種類の地獄があり、正観寺ではこの「八大地獄」の世界を体験することができます。
(堀江住職)
「ここがいわゆる閻魔王朝で、生前の行いが非常に悪いということになれば『地獄に行け』と閻魔様に言われ、地獄に行ったらどんな風なことになるのかというのを、この先見ていただく」
■50年以上前から地獄あり
正観寺の八大地獄は、1971年ごろ、初代住職・奥村正山さんが作りました。
これは5番目の地獄にあたる「大叫喚地獄」。
ここでは、あの有名な罰が与えられます。
■ウソをつくと…
(堀江住職)
「特に有名な話として、ウソをつくと舌を抜かれる」
「舌を抜かれるほどの悪いウソ、つまり人をだますウソや、傷つけるウソをついて生き長らえているような人間は、舌を抜かれる」
(豊成アナウンサー)
「悪いウソはつかないようにしようって、これを見たらきっと思うはずです」
■ほかの地獄も…
このほかにも、殺生や盗み、不倫の罪を犯した者が堕ちる「衆合地獄」や、強姦などの罪を犯した者が堕ちる「大焦熱地獄」などがある中、最も罪深い人が堕ちるのが「阿鼻地獄」です。
■「地獄の底」に到着
(堀江住職)
「ここが地獄の底で『第8地獄』この地獄に堕ちると輪廻転生しませんので、ずっとここで責め苦を味わわなければならない。それほど罪が深いということを表している」
「具体的な例として、お父さんやお母さんを殺すといった平和を乱すような行いをする人間、はここに堕ちると考えられている」
(豊成アナウンサー)
「めちゃめちゃになって終わるのではなく、またここに戻ってきて、痛みを感じての繰り返し」
(堀江住職)
「それが永遠に続くのが奈落の底」
原寸大の地獄のあとには、それぞれの地獄を解説したジオラマのエリアも設けられています。
正観寺の八大地獄は、オープン以来、何度か改装を重ねたものの、基本的な作りは当初から変わっていないそうです。
■道徳心のきっかけに
(豊成アナウンサー)
「維持するのはたいへん?」
(堀江住職)
「維持はやはり大変だが、できるだけ昔、子どもの頃に教わったウソをついたら舌を抜かれるであるとか、基本的な道徳心を少しでも植え付けられるようなきっかけになれば」
■涼を求めていくもよし、日頃の行いを省みるもよし
(豊成アナウンサー)
「今回いろんな地獄を見て、率直に地獄には行きたくないと思いました」
「日常生活の中で人を傷つけたりすることなく、感謝の気持ちを忘れず、善行を働きかけていきたい。頑張ります」
正観寺にある八大地獄は12時から16時まで、入場料は大人が400円、小中学生が200円です。
涼を求めていくもよし、日頃の行いを省みるもよし、正観寺の八大地獄をご紹介しました。
(07/24 18:22 四国放送)
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