■『暑熱順化』で今から熱中症対策 佐々木・気象予報士がくわしく解説【徳島】(徳島県)
(森本)
気象予報士の佐々木さんです。
「熱中症警戒アラート」改めてどういったものなんでしょうか。
(佐々木・気象予報士)
熱中症警戒アラートとは、気温や湿度などから算出する『暑さ指数』が、33以上になると予測される地域に環境省と気象庁が発表するものです
2024年は、県内で47回発表されました。
2025年は、4月23日から10月22日まで運用されます。
(豊成)
4月23日からということですが、毎年、県内でアラートが初めて出されるのは、6月や7月に入ってからのイメージです。
(佐々木・気象予報士)
2024年ですと、7月3日に初めて発表されました。
ですが、このアラートの発表基準に満たなくても、県内で熱中症で搬送される方は、少なくありません。
過去3年の5月〜9月における、県内の熱中症搬送者のグラフです。
これを見ると、本格的に暑くなる前の、5月や6月でも熱中症で搬送された方がいることが分かります。
(森本)
まだ体が暑さに慣れていない時期の熱中症に、気を付けなければいけないということですね。
(佐々木・気象予報士)
ここで大事になってくるのが『暑熱順化』です。
『暑熱順化』とは、体が次第に暑さに慣れて、暑さに強くなることです。
熱中症のリスクを減らすためには、本格的な暑さが来る前に、準備しておくことが大切なんです。
大体2週間ぐらいかけてできる『暑熱順化』をご紹介します。
1つは、早足ウォーキングや、軽いジョギングなどを毎日30分ほど続ける。
2つ目は、40℃前後の湯船に10〜15分目安に、汗が出るまでつかる。
このどちらかを2週間ほど続けることで、汗をかく量が増えたり、循環する血液の量が増えたりして、暑さに強い体になります。
気象庁が4月22日に発表した今後3か月の見通しでは、平年より気温が高くなることが見込まれています。
本格的な暑さがくる前に準備しておきましょう。
(04/23 18:07 四国放送)
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