■熱戦の「王位戦」を振り返る 藤井王位が選んだ「勝負めし」は?【徳島】(徳島県)
8月26日・27日と2日間にわたって徳島市でおこなわれた、将棋の王位戦七番勝負の第5局。
2日間の熱戦の様子をたっぷりとお伝えします。
(藤井聡太 王位)
「明日の対局では盤上に集中して、2日間皆様に最後まで楽しんでもらえるような熱戦にできるよう、精一杯頑張りたい」
対局前日、こう意気込んだ藤井聡太 王位。
26日、徳島市で始まった、「伊藤園お〜いお茶杯第66期王位戦」七番勝負の第5局。
ここまで藤井王位が3勝1敗と、タイトル防衛に王手をかけています。
午前9時、先手・永瀬拓矢九段の初手は、2六歩。
対する藤井王位は、8四歩と応じ、対局が始まりました。
■注目の「おやつ」は?
毎回注目の「勝負飯」と「おやつ」、この日の午前中に提供された「おやつ」を実際にいただきました。
■季節の和菓子〜藍しじら〜
(豊成アナウンサー)
「梅の上品な甘みと、酸味がつるんとしたのど越しとともに味わえます」
「食感が夏らしさも感じられて、暑い日にもピッタリです」
■季節の和菓子〜初秋〜
「こちらは温かみのある雰囲気です、どんなおやつなんでしょうか」
「もちもちで美味しい、鳴門金時の部分にゴロっとした芋が入っていて」
「食感の違いが楽しめます、おやつからも徳島を感じていただければ嬉しいです」
■藤井王位の勝負飯は「松花堂弁当」
そして「勝負飯」は藤井王位が、県産食材をふんだんに使った「松花堂弁当」。
■永瀬九段の勝負飯は「鉄火丼」
永瀬九段が本マグロを使った「鉄火丼」でした。
■午後6時過ぎに1日目終了
午後6時すぎ、永瀬九段が71手目を封じて、1日目を終えました。
■翌日 午前9時再開
(豊成アナウンサー)
「徳島市の渭水苑前です。今まさにこの中で、藤井王位と永瀬九段の熱戦が繰り広げられています」
前夜、2人の脳内で、どんな戦いが展開されたのか。
27日、午前9時。
立会人の森内俊之九段が永瀬九段の封じ手を読み上げ、対局が再開されました。
(森内俊之九段)
「封じ手は4二龍です」
永瀬九段の4二龍に対し、藤井王位が3一角と切り返します。
■将棋教室もにぎわう
一方、対局場近くでは、午前中、プロ棋士による小・中・高生対象の将棋教室が開かれ、子どもたちでにぎわいました。
(武市三郎 七段)
「しっかり守ってますね、守り急いでも攻めも大事」
「攻めは、敵陣めがけて行かなきゃいけない、この辺」
■大判解説で注目度UP
そして対局が佳境に差し掛かる午後には、大盤解説です。
(地元ファン)
「きょうこそは、藤井王位に防衛してもらいたいなと応援に来ました」
「今のところ永瀬九段が有利みたいなんですが、多分そのうち逆転されると思います」
(豊成アナウンサー)
「どちらを応援しています?」
(地元ファン)
「永瀬九段を応援しています」
(豊成アナウンサー)
「永瀬九段のどんなところが好きですか?」
(地元ファン)
「どんなに悪くても粘り強いところとか、努力されているところがとても好きです」
(豊成アナウンサー)
「将棋は好きですか?」
(地元ファン)
「はい」
(豊成アナウンサー)
「きょうはどっちを応援?」
(地元ファン)
「どっちも」
(地元ファン)
「私が藤井王位を応援していて(息子を)連れてきた感じです」
「どんな試合するのか楽しみ」
「接戦というか、熱い戦いを期待しています」
(地元ファン)
「もちろん藤井聡太王位の応援です、大大大ファンです」
「絶対に信じているから防衛頑張ってください。6連覇待っています」
■息詰まる攻防
午後3時から始まった大盤解説には約150人が集まり、真剣な様子で解説を聞いていました。
■2日目の勝負飯は?
この日の「勝負飯」は2人とも「鉄火丼」でした。
■午後3時47分 藤井王位「投了」
そして午後3時47分、藤井王位が投了の意思を示し、91手までで永瀬九段が勝ちました。
(永瀬拓矢 九段)
「難しい局面が多くて、封じ手の場面では長考しました」
(藤井聡太 王位)
「形勢判断が甘くて、すごく厳しく追い込まれ、チャンスも回ってこない展開になってしまった」
永瀬九段は連勝となり、この結果、七番勝負は永瀬九段の2勝3敗となりました。
次戦・第6局は9月9日から静岡県牧之原市で行われます。
ここで紹介しきれなかった、注目のおやつを紹介します!。
藤井王位は、徳島の名産である和三盆を使ったロールケーキ。
永瀬九段は、見た目も涼やかな「季節の和菓子」を選びました。
次戦・第6局で藤井王位が王位戦6連覇を決めるか、永瀬九段が3連勝で初の王位獲得に望みをつなぐのか、目が離せません。
(08/28 18:45 四国放送)
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