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「文化の日」にぎわう 県内各地でイベント【徳島】(徳島県)



11月3日は「文化の日」。

各地でさまざまな、文化的な催しがおこなわれました。

映像スケッチでお伝えします。

(記者)
「徳島が誇る文化と言えば阿波踊りに人形浄瑠璃、徳島市の農村舞台には大勢の人が詰めかけています」

文化の日の3日、徳島市八多町の犬飼農村舞台では人形浄瑠璃が披露されました。

江戸時代、人形浄瑠璃を披露する農村舞台は、今でいう劇場や映画館のようなもので、当時、藍で栄えた徳島にはいくつもの農村舞台が作られました。

現存する中でも特に犬飼農村舞台は、国の「重要有形民俗文化財」に指定されています。

(傾城阿波の鳴門)
「ととさんの名は、阿波の十郎兵衛、かかさんはお弓と申します」
「と聞いてびっくり」

代表的演目のひとつである「傾城阿波の鳴門巡礼歌の段」は、生き別れた母と子の再会とその後の悲しい別れを描く物語で、初演から250年以上経った今でも見る人々の涙を誘います。

(傾城阿波の鳴門)
「もう一度こちら向いてたもれ」

(観客・徳島市から)
「本当に生きているように動いていて、ぐっと感情が共感し感動した」

(観客・群馬から)
「地元の脈々と続いている文化を守ろうという意識と地域の人が見て、ますますつながっていくことが大事な文化の継承になるのかな」

この、伝統文化をビールで応援しようという動きも。

3日、会場では犬飼をテーマにしたオリジナルビールが登場し、人気を集めていました。

地元八多町のクラフトビール醸造所が、11月から販売を開始していて、売上金の一部は犬飼農村舞台の保存に使われます。

(犬飼ビールを販売する・パトリック・ブラウンさん)
「農村舞台が面白い、文化とこの場所が面白い」

(記者)
「もっと盛り上げたい?」

(犬飼ビールを販売する・パトリック・ブラウンさん)
「はい 絶対」

一方、徳島市・文化の森の博物館や美術館では、「文化の秋」を堪能してもらおうと、3日から普段有料の常設展を無料で鑑賞できる催しが始まりました。

また、3日は「文化の森の秋祭り」と題して、さまざまなイベントもおこなわれました。

(中国の民族衣装を着た子ども)
「似合うかも」
「赤だからかっこいい」

(県立博物館の職員)
「普段はここでお仕事しています」

県立博物館のバックヤード見学ツアーでは、子どもたちがCTスキャンを使って、アンモナイトの化石を観察しました。

(県立博物館の職員)
「巻貝とカラの作りが違うんです、見た目は違うけど」

3連休最終日。

天候にも恵まれ各地で大いに賑わった県内。

あなたはきょう一日、何か一つでも文化に触れる機会はありましたか?。

(11/03 18:37 四国放送)

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