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「それ詐欺です!」銀行を騙った自動音声電話に注意【徳島】(徳島県)



4月2日に阿波銀行が、インターネットバンキングのサービスを急遽一部停止しました。

県内企業に阿波銀行をかたる、不審な電話がかかったためです。

インターネットバンキングのアカウント情報を聞き出し、金を騙し取る「ボイスフィッシング」と呼ばれる詐欺の被害が、全国で相次いでいます。

3月の山形県議会で報告されたのは。

(県の担当者)
「『山形鉄道の』被害額は、1億円程度と伺っております」
「具体的な影響について確認中」

山形県内の鉄道会社が、1億円を超える詐欺の被害にあっていたのです。

この2日前、山形県内には「地元銀行を騙る」不審な自動音声電話が相次ぎ、複数の企業のネットバンキングで不正送金の被害が発生しました。

被害総額は十数億円に上る可能性も。

こうした被害は全国各地で確認されていて、県内でも。

(阿波銀行・矢西 知也 リスク統括部長)
「他行でも起こっていた事象ですから、想定して訓練はしていましたが」
「やはり緊張感は走りました」

阿波銀行の顧客企業にも4月、不審な自動音声電話がかかってきました。

(阿波銀行を騙る自動音声電話・『取材に基づく再現』)
「阿波銀行お客さまサポートセンターです」
「インターネットバンキングでの設定が出来ておりません」
「設定されていない場合は」
「お客様の取引を制限させていただくことがあります」

こうした自動音声などで銀行を装い、金を騙し取る手口は「ボイスフィッシング」と呼ばれています。

自動音声に対応してしまうと。

(阿波銀行・矢西 知也 リスク統括部長)
「法人インターネットバンキングの契約者情報の更新を求められます」
「自動音声から犯人に代わって、メールアドレスを聞き出されます」
「その後、犯人は金融機関を装った偽のサイトを送信し」
「フィッシングサイトに誘導して、ユーザーIDやパスワードを入力させられる」
「そこで盗みとった情報を使って、お客様の口座から不正送金を行う」

今回の場合、阿波銀行は不審電話を認知後、すぐ対策本部を設置。

注意喚起や一部の振込サービスを停止して、被害を防ぎました。

(阿波銀行・矢西 知也 リスク統括部長)
「銀行からお客様に電話やメール等で、ID・パスワードを聞くことは一切ない」
「そういうことがあったら、不審だと感じてもらって」
「決して入力や口頭で伝えることは、控えてもらいたい」

今回は、銀行の迅速な対応で被害は確認されていませんが、あらためてIDやパスワードの管理を慎重にしなければと思います。

(04/22 18:45 四国放送)

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