■「目指すは記録更新」 徳島市立・2人の女子ランナー【徳島】(徳島県)
5月30日に開幕する県高校総体。
フォーカス徳島では注目選手をシリーズでご紹介します。
28日は、徳島市立高校陸上部から注目の2人の女子ランナーです。
2人が目指すのは、高校記録の更新です。
徳島市立高校陸上部3年の百々杏爽葉選手と藤井満月選手です。
(徳島市立高校陸上部3年・百々杏爽葉 選手)
「いつも通りアップ行って、登りで流しで5本行きます」
「総体も近いので、頑張っていきましょう」
「お願いします」
チームのキャプテンを務める百々選手は5月4日、総体の前哨戦ともいえる県陸上競技選手権大会の100mハードルで、他の追随を許さない圧倒的な走りで14秒05の大会新記録で優勝しました。
チームのエースである藤井選手も、同じ大会の100mで11秒93と、2人そろって大会新記録で優勝しました。
そんな二人を指導するのは、陸上部顧問の福見秀樹さんです。
福見さんは、サッカーグラウンド横の狭いスペースや、生徒が登下校に使うコンクリートの道で練習するなど、恵まれたとは言えない環境の中、練習方法に工夫を凝らすことで強い選手を育成してきました。
(徳島市立高校陸上部・福見秀樹 顧問)
「陸上競技は環境でするものではない」
「顧問の創意工夫でいくらでも強くなる方法があるってことを、私も若い時から学んでる」
福見さんには強くなる公式があると言います。
(徳島市立高校陸上部・福見秀樹 顧問)
「フレッシュな状態でまず速い動きをさせてから、最後に補強して鍛えています」
「冬季の場合は逆になる。先に負荷をかけてから走らせる」
「シーズンになると逆にするっていうのが、うちの学校のルールというか公式みたいなもの」
チームの練習の後は個人練習も。
この日、百々選手はスタートに重点を置いた練習です。
(記者)
「スタートは得意?」
(徳島市立高校陸上部3年・百々杏爽葉 選手)
「並んでいるときに、スタートからトップに立てるように」
「結構、練習はスタートメインでしているので、得意ではあります」
「最初前傾でいって、7、8歩目をはやく刻んで」
「1台目突っ込んで飛べるように、というのは意識してます」
「最初1台目飛ぶまでの8歩が、重要になってくるので」
「上手くいけば後半も加速できるので、意識してます8歩は」
一方、藤井選手もスタートの練習に余念がありません。
(徳島市立高校陸上部3年・藤井満月 選手)
「足をできるだけ前に出して、ストライドを大きく」
「その上でお尻まわりから、前出すように意識してます」
二人は、400mリレーのメンバーにも選ばれています。
県選手権では、大会記録を塗り替える47秒10で優勝しました。
第一走者の百々選手から、第二走者の藤井選手へバトンの受け渡しの練習。
ここは、息が合わず失敗。
(徳島市立高校陸上部3年・百々杏爽葉 選手)
「距離が遠かったので、バトンが渡らなかったです」
「出るタイミングとか歩数とか、変えてやります」
歩数が合うように目印を調整します。
(徳島市立高校陸上部3年・百々杏爽葉 選手)
「よかったです」
「本番、もっと攻めてできたらいいなと思います」
100mハードルの自己ベストは、県高校タイ記録となる13秒96の百々選手、次なる目標は四国記録の13秒85の更新です。
(徳島市立高校陸上部・福見秀樹 顧問)
「最低でもやっぱり、四国高校記録の13秒85をクリアしてもらいたいなとは思っています」
「(新記録)出せないと、指導者としても失格かなと思うので、どうにか支援していきたい」
(徳島市立高校陸上部3年・百々杏爽葉 選手)
「(新記録)出したいですね」
「自分が今しなければいけないことを、まず明確にして」
「それをちゃんとこなしていって、いい記録を出したい」
一方の藤井選手は100m、11秒90の自己ベストから、県高校記録の11秒77を目指します。
(徳島市立高校陸上部・福見秀樹 顧問)
「なかなか、11秒台にのる高校生が今まで歴代(県で)3名しかいなかった」
「彼女が4人目の選手になるので、期待が私も大きいので」
「どうにか記録を更新して、後輩たちに繋げていきたい」
(徳島市立高校陸上部3年・藤井満月 選手)
「まずは、落ち着いて自分の走りをして、県総体優勝を目標にしながら」
「そこに自然とタイムがついてくればいいなと考えている」
「出る種目、全部優勝するくらいの勢いでいきます」
百々選手は四国高校記録、そして藤井選手は県高校記録の更新が目標ということで、注目したいですね。
藤井選手は100、200、400メートルリレー、百々選手は100ハードルに加え、400ハードルと400リレーに出場しそれぞれ3冠を狙います。
二人が出場する県総体の陸上競技は、5月31日から6月2日にかけて行われます。
(05/28 00:00 四国放送)
・TOP
Copyright(C)NNN(Nippon News Network)