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黒い雲が湧いてきたら要注意 春先にも多いとされる“落雷” 身を守る方法は(福島県)



10日、奈良市の学校のグラウンドに雷が落ち、部活動していた中高生6人が負傷する事故がありました。春先にも多いとされる落雷。身を守る方法を取材しました。

11日、福島市で開かれた県立学校の校長らが集まる会議。そこで呼び掛けられたのは…雷への注意です。

■福島県 健康教育課 木幡健 課長
「雷注意報などの事前の気象情報を確認すること。ためらうことなく変更、中止。この重みを再確認させていただきたい」

きっかけとなったのは、奈良市で起きた痛ましい事故。10日夕方、学校のグラウンドに雷が落ち、部活動中の中高生6人が病院に運ばれました。2人の男子中学生はいまも意識不明の重体です。

夏の季語でもある雷。日本気象協会によりますと確かに、夏の8月に落雷被害は集中するものの、太平洋側は4月から徐々に落雷の数が増え始めるといいます。

その威力は、どれほどのものなのでしょうか。こちらは、電力中央研究所が行った実験映像。

コンクリートブロックに雷が落ちると…ブロックは粉々に。人に落ちたらひとたまりもありません。

雷から身を守るために雷の存在をいち早く気づく方法はあるのでしょうか。取材したのは福島地方気象台です。

■福島地方気象台 加茂祐一 観測予報管理官
「明るくなっているところに急に黒い雲が湧いてきて、暗くなる場合は雷雲が近づいてるサインと言える」

ポイントは、空模様の変化を意識するということ。黒い雲が湧いてきたら要注意。これは春であろうと、夏であろうと、注意すべきポイントです。また、突然冷たい風が吹いたり、ひょうが降ったりするのも雷のサインだといいます。

一般的に、高い所に落ちるといわれる雷ですが、高い木のそばに人が立つと…雷がそばにいる人に飛び移る現象もあるのです。

異変に気づいた時は、すぐに建物や車の中などに避難することが大切です。

■福島地方気象台 加茂祐一 観測予報管理官
「部活動で練習させたいこともあるかもしれませんが、子どもたちの安全を重視して、危険なサインがあれば、中止する判断が一番いい」

(04/11 18:35 福島中央テレビ)

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