■台湾、日本産食品の輸入規制撤廃へ 「台湾と取引できれば最高」福島県内の水産業者も歓迎(福島県)
震災・原発事故から14年あまり、ようやく規制がなくなります。
台湾当局は、福島第一原発の事故を受けて続けてきた日本産食品への輸入規制を、完全に撤廃する方針を決めました。県内の水産業者からも、歓迎の声が上がっています。
福島空港との定期チャーター便も運航している、台湾。その飛行機に乗って多くの観光客が来県していて、台湾の人にとって、福島は身近な場所になりつつあります。その台湾をめぐって、1日に新たな情報が…。台湾当局のウェブサイトに発表されていたのは、日本産食品の輸入規制について。これを全面的に撤廃すると言うのです。これにより、福島や茨城など5つの県に義務付けてきた放射性物質の検査報告書と、すべての日本産食品に対する産地証明書の添付が、不要になる見通しです。60日間の意見公募を行った上で、正式に決まります。
台湾は去年9月に県産の食品などの輸入を解禁。ただ、放射性物質の検査報告書の提出などの義務は残していました。
台湾が全面的な輸入規制を撤廃する…。この方針を、県内の水産業者も歓迎しています。
■株式会社おのざき 小野崎幸雄会長
「もともと震災前から台湾へは福島県の物産展とかでずいぶん行ってたんです。これから台湾と取引できれば最高だなと思います」
店には台湾からの観光客なども多く訪れるそうで、今回の規制撤廃が新たなビジネスチャンスにつながるのではと、期待を膨らませます。
■株式会社おのざき 小野崎幸雄会長
「常磐ものを使った離乳食とか煮こごりといった商品が、海外に出してもおかしくない商品がありますので、今後そういったものもどんどん拡販していきたいと思っています」
台湾当局は2011年以降、日本産の食品26万点以上の放射性物質検査を行っています。そのすべてが基準を満たしていて、台湾当局はリスクは「無視できる」と結論づけています。
(09/02 18:30 福島中央テレビ)
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