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「助けて〜(沈む)」暑い時期に増える水の事故…一番大事なライフジャケット 福島(福島県)



連日こうも暑いと海や川のレジャーで楽しむ人も多いかと思いますが、そこで気をつけたいのが「水の事故」です。事故を防ごうと、福島市の小学校ではある特別な授業が行われました。

夏休みに入り、海や川のレジャーが各地で本格化しています。ただ、こうした場所で気をつけたいのが…。水の事故です。全国各地で事故が相次いでいて、お隣・新潟県では家族で川遊びをしていた小学2年生の男の子が溺れ、死亡する事故がありました。事故を防ごうと先週、福島市の小学校でおこなわれたのが…服を着たまま水に入った時の動きにくさを体験する授業です。

■子どもは
「服で入るのは初めてです」「身体が重い感じがする」

授業では服のまま水遊びをしたり、水に落ちたりしたときにどうしたら良いのかを学びます。

■日本赤十字社 福島県支部 久保
芳宏さん「背浮きができる、これを目標にします。いいですか?(はーい)」

大事なのはできるだけ体力を使わないように「浮いた状態」で救助を待つこと。一般社団法人「水難学会」も、『浮いて待て』を合言葉に、この方法を呼びかけています。そのときのポイントの1つは、慌てないこと。仰向けになって手足を伸ばすことで、その場で浮けるということです。2つ目は、空気を吸い続けること。

■指導員
「助けて〜(沈む)」

もし、大声を出すと体の中の空気が抜けて、沈んでしまいます。そのため、口と鼻を水面から出して空気を吸うことが重要です。

■子どもは
「力入れると沈んじゃうことがわかった」「1人で川とか海に行かないで家族と行きたい」「(夏休みは)水の事故にならないように楽しく過ごしたい」

また、空のペットボトルやクーラーボックスを使うことで浮きやすくなるということですが、やはり、一番肝心なのは…。

■日本赤十字社 福島県支部
久保芳宏 さん「子どもたちだけで危険なところに近づかない 保護者と一緒に水辺に行く場合は保護者は子どもに目を離さない。できたら一番安全なのはライフジャケットの着用をおすすめします」

溺れた人を助けようと水に飛び込んだ結果、その人も犠牲になってしまうケースもあります。講師を務めた久保さんは、「無理に自分で助けようとせず、すぐに119番通報してほしい」と呼びかけています。


(07/24 18:42 福島中央テレビ)

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