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ハンディファンが火災の原因に…危険な兆候は? 福島(福島県)



毎日「暑い、暑い」のニュースをお伝えしていますが、きょうも災害級の危険な暑さとなりました。連日の暑さで、街なかでは手持ちの扇風機を手にする人を多く見かけますが、実はこの扇風機、このところ火災の原因になるケースが増えているんです。

連日、列島が強烈な熱波に覆われていますが、ここは、全国有数の暑さとなりました。

■川上耕平 記者
「伊達市梁川町です。立っているだけで汗がどっと流れてくるそんな体力が奪われるような暑さとなっています。」

伊達市梁川です。最高気温は7月の観測史上最も高い〇度と40度に迫りました。

■地元の人は
「尋常じゃないですね.毎日暑くて大変ですよ」「去年よりもひどい、毎年感じる」

そして、福島市も、最高気温〇度を記録。各地で危険な暑さとなりました。そんな暑さのなか街の人が使っていたのが…。

■街の人は
「ハンディファンです」「暑くてこれ(ハンディファン)ないと外出られない」

街の多くの人が手にしている「手持ちの扇風機」。実はこれ、このところ、火災の原因になるケースが増えているのです。23日に都内で起きた5人がけがをするマンション火災。火元の部屋で充電していた手持ちの扇風機から火が出たとみられています。なぜ、手持ちの扇風機が火事の原因になるのか。それは、搭載されたバッテリーにあります。

「シュー!」

多くの製品でバッテリーとして使われている「リチウムイオン電池」。この電池に強い衝撃が加わったり、夏の車のなかなど高い温度のところで放置したりすると発火の恐れがあるのです。発火だけではなく、NITEが行った実験では、小型扇風機を落とすと…その衝撃が原因で電池が爆発。今月20日には、JR山手線の車両内でモバイルバッテリーが発火して5人がけがをしています。NITEによりますと、リチウムイオン電池を使用した製品の発火事故は、去年までの5年間で1500件以上報告されているといいます。手持ちの扇風機が壊れたり、強い衝撃が加わったりした場合はすぐに使用を中止して、製造や販売元などの修理窓口に相談して欲しいとしています

小型で強い電力が得られる「リチウムイオン電池バッテリー」ですが、スマートフォンに、モバイルバッテリー、電子タバコやスマートウォッチなど幅広い機器に搭載されています。
強い衝撃を加えるのは良くないということですが、NITEによりますと、車のダッシュボードの上など高温の場所に長時間放置する、水没させる、水がかかるといった場合も、使用中に異常が生じる恐れがあるとして注意を呼び掛けています。そして、異常に繋がるような危険な兆候があるんです。

・充電できない、充電中に熱くなる
・バッテリーが膨張している
・不意に電源が切れる

こういう症状がある場合は、速やかに使用をやめ、修理窓口などに相談してほしいということです。

そして処分の方法にも注意が必要です。家庭ごみなどと一緒に捨ててごみ収集車が発火するケースも後を絶ちません。不要になった製品がある場合は、ごみ集積所に捨てるのではなく、自治体や購入した店舗などに問い合わせをするようにしてください。

(07/24 18:41 福島中央テレビ)

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