■半期に一度のデパートのバーゲン 300人が並ぶ人気の品と、見えてくる世相 福島(福島県)
バーゲンセールの話題です。物価高の中、お値打ち価格の商品が揃う百貨店のバーゲンセールは、さながら「争奪戦」。その現場にカメラが密着しました。
9月6日の土曜日、郡山市にあるうすい百貨店を取材すると、開店前の出入口前にはたくさんの人だかりが! その数、およそ300人! あふれて、外にも長〜い列ができていました。皆さんのお目当てというのが!
■並んだ人は…
「油やジュースなど安いものを買いに来ました」
「物価高だから、補うために少しでも安いのを買おうと思って」
半年に一度開かれる「食品ギフトお買得セール」です。売れ残ったお中元ギフトのほか、調味料やレトルト食品などおよそ100種類、4000点以上の商品が並ぶ目玉セールです。驚くのはその値段! ほとんどの商品が半額です。通常は1万円するメロンは、なんと2500円! 7割引きで販売されている商品もありました。
争奪戦のゴングが鳴ったのは、午前10時。
■スタッフの声
「大変お待たせいたしました。エレベーター前までゆっくりお進みください」
すると皆さん、わき目もふらずにセール会場へ一直線! 会場に着くや否やカートを取り、足早にお目当ての商品コーナーに向かいます。山のようにあった商品も、ものの6分ですっからかんに。お客さんのかごも、箱入りの商品でいっぱいです。ビールやインスタントコーヒー売り場は特に人気で、開店から15分で完売。そして9月にまた値上がりした食用油は、スタッフが品出しすれば吸い込まれるようにお客さんの手に。
■王国屹記者リポート
「開店から30分、店内は身動きするのが難しいほど混雑しています。そしてレジにもたくさんの人が並んでいて、カゴいっぱい商品が積みあがっています」
このセール、みなさんが手にする商品から世相が見えてきました。
■うすい百貨店 興治沙緒里さん
「今回だと乾麺やカップ?なども目玉として用意していて、そちらも非常に人気」
高止まりが続くコメの価格。ごはんの代わりとして、麺類が人気だといいます。売り場では、12個入りのカップ麺が1200円で販売されるコーナーも初めて設けられ、こちらも飛ぶように売れていきました。
■利用客は…
「セールは最高、いつも来てる」
「普通よりも安くて、美味しいし、小出しにできるからいいと思って」
「良かった、並んだ甲斐があった」
こちらのお客さんのレシートは、この長さ! 購入金額はなんと、5万4000円!
■うすい百貨店 興治沙緒里さん
「物価高が続き、止まるめどが立っていないので、こういった機会にうすい百貨店を利用してもらって、少しでもお買い得のものを手に入れてもらって、生活の糧にしてもらえれば」
うすい百貨店によれば、今回のお買い得セールはここ3年の中で一番の盛況で、1人当たりの購入点数も大幅に増加したということです。
(09/09 19:15 福島中央テレビ)
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