■もう6月でも「悪天だと冬山に逆戻りしちゃう」燧ケ岳で一時3人が遭難 登山ガイドも警鐘 福島県(福島県)
3日、檜枝岐村の燧ケ岳を登山していた台湾人のグループのうち50代〜70代の男女3人が一時、行方不明となりました。3人は、4日の午前中に無事救助されましたが、専門家は、この時期は冬山に逆戻りすることもあり、注意が必要だと指摘します。
4日朝、檜枝岐村の御池駐車場には警察や消防の救助隊が続々と集まりました。その目的は、遭難者の救助。
3日から燧ケ岳に向かった台湾からの登山者3人が行方不明になっているというのです。警察と消防によりますと、3人は尾瀬ヶ原の第二長蔵小屋からグループで登山をスタート。燧ケ岳に向かいました。
しかし、その途中で1人が体調不良となり、50代〜70代の男女3人がグループと別れて下山。その途中で行方が分からなくなったと言います。
その後3人は午前9時過ぎに標高1300メートルの5合目付近の登山道で発見され、救助されました。3人とも命に別条はないということです。
この時期の燧ケ岳について、山岳ガイドは?
■山岳ガイド 秋葉信夫さん
「雪山ですからね、まだね。だからどのくらいの経験があるのかわからないですけど、初心者にはきちんとした人が付いてないと大変ですよね。」
話を聞いた山岳ガイドの秋葉さんは5月上旬に燧ケ岳を登ったと言います。その時には雪が多く残っていたと言います。
■山岳ガイド 秋葉信夫さん
「凍っていましたので、アイゼン付けないとちょっと怖いなって思いました。今の時期は、天気の良いときと悪いときが極端に違うんですね。だから天気の良いときは夏山の感じでTシャツで登れる感じなんですけど、いったん天気が悪いと冬山に戻っちゃうんですよ。」
一時、遭難した3人は軽装で、アイゼンなどの雪山用の装備は持っていなかったと言うことです。
その上で登山をする上ではしっかりした準備が必要だと言います。
■山岳ガイド 秋葉信夫さん
「出発する前に、装備確認しますね。例えば靴が雪山に適した靴であるとか。雨具を持っているとかそういう風なことは確認しますね。あとは食料とか水。」
(06/04 18:32 福島中央テレビ)
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