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お腹の中の赤ちゃんに影響が出る場合も…リンゴ病が県内で流行・福島(福島県)



リンゴ病が県内で流行し感染者数が警報レベルとなっています。
子どもを中心に流行するとされる感染症ですが大人でも注意が必要なんです。

微熱やかぜの症状などがみられその後頬などに赤い発疹がみられる伝染性紅斑「リンゴ病」
子どもを中心に流行する感染症でいま県内で感染者が急増しています。

県によりますと、4月13日までの1週間県内28の医療機関で感染が確認されたのは合わせて、79人。
1医療機関あたりの報告数は2.82人と警報レベルが続いています。

なぜ、いま増えているのか?
福島市のクリニックを取材しました。

■ふくしま木もれ日クリニック川井巧 院長
「(コロナ禍は)他の感染症が流行らなかったので。その時期にかからなかった子たちがいまかかっていて広がっている可能性が十分にある」

リンゴ病は微熱やかぜのような症状があるときに、ウイルスの排出が最も多く、赤い発疹が出ているときにはほとんど感染力はないとされ、初期での診断が難しいといいます。

比較的子どもがかかりやすいとされるこのリンゴ病ですが、大人も注意が必要です。

■ふくしま木もれ日クリニック川井巧 院長
「妊婦さんですね、妊婦さんはお腹の中の赤ちゃんに影響が出る場合があるので妊婦さんは注意が必要」

厚生労働省によりますと、リンゴ病に感染したことがない妊婦が感染すると、胎児にも感染し、流産などにつながるおそれも。

妊婦でリンゴ病の症状が疑われる場合は、すぐ医療機関に相談してほしいと呼びかけています。
さらに、全国で感染が急増しているのが…
■ふくしま木もれ日クリニック 川井巧 院長
「1か月近くせきが続く時に百日ぜきを考えていくことになる」

子どもを中心に激しいせきが続く「百日せき」
国立健康危機管理研究機構によりますと、4月6日までの1週間で全国の医療機関から報告された感染者数は722人と現在の方法で統計を始めた2018年以降で最多に。

また今年に入り確認された感染者数は5652人と今の時点ですでに去年1年間の感染者数をおよそ1600人上回っています。

多くは抗菌薬などで治るといいますが、生後6か月以下の子どもは重症化すると死に至る場合も。
日本小児科学会は生後2か月を迎えたらワクチンを接種するよう呼びかけています。

リンゴ病、百日せきとどちらの感染症においても私たちができる対策としては…

■ふくしま木もれ日クリニック 川井巧 院長
「飛沫・接触というような感染の仕方があるので、手洗いうがい、マスクの対策になる」

手洗いやうがいマスクの着用といった基本的な感染症対策の徹底。
新学期も始まり生活環境が変わったいま改めての確認が必要です。

(04/17 17:30 福島中央テレビ)

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