NNNニュース

足元の”あれ”が広告に? インフラ維持のため伊達市が福島県内初の取り組み (福島県)



全国的に人口減少が進む今、地方では税収の減少など様々な影響が懸念されています。そうしたなか、伊達市ではインフラ維持などに役立てようと、県内初の取り組みが始まりました。伊達市内では4700箇所もあるそうですが、足元にあって普段は目立たないアレ≠活用します。

先週、伊達市役所でお披露目された県内初の取り組みとは?

■須田博行市長
「本日は、伊達市マンホール広告事業のお披露目式にお越しを頂きましてありがとうございます」

県内初の「マンホール広告事業」です。歩道や車道にある市のマンホールに、広告が出せるというのです。タイプによって違いますが、初期費用は10万円から20万円ほど、広告料は月額8千円ほどだそうです。東北では2例目の取り組みで、広告主も注目しています。

■広告主の 尊建匠 菊地一博 代表取締役
「生まれも育ちも(合併前の)地元旧・伊達町 なものですから、(設置場所が)その伊達駅の目の前ということで、なお一層力が入りました。(歩道の)数メートル先で見つけたら、危ないのでゆっくり行って止まって頂いて、こう眺めて読んでください」

今回の取り組みによる収入は、下水道施設の維持管理にあてられるそうですが、そこにはこんな事情も…。

■須田博行市長
「人口減少等に伴いまして、下水道使用料の増収が見込めないことや近年の物価高騰による維持管理費の増加、そして施設の老朽化に伴う大量更新時期の到来など事業を取り巻く経営環境は厳しさを増しております」

2006年に5つの町が合併してできた伊達市。市内にはおよそ4700ものマンホールがあり、その更新費用の一部を広告収入で賄うことができるのです。

伊達市ではこのほかにも、市の広報誌の広告枠を売り出したり、市営の球場のネーミングライツ(いわゆる命名権)を売り出したりしています。

■須田博行市長
「行政も少しイメージチェンジではないですが、新しいことに挑戦していきたいと思っております」

一方、福島市ではこんなものにもネーミングライツが!

■関大介記者リポート
「福島市では歩道橋にもネーミングライツが導入されています」

市民が通る歩道橋です。多くの人が利用するでしょうから、広告効果もありそうです。さらに福島市では、子どもたちの遊具が並ぶ児童公園にもネーミングライツが導入されています。

全国的に進む人口減少。地方の税収減少などが懸念される中、こうした取り組みは今後、さらに広がりを見せていくかもしれません。

(09/02 18:36 福島中央テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)