■いわき信組に金融庁が立ち入り検査「真摯にちゃんとお詫びに…」総代懇談会で説明も財務相は痛烈批判「猛省を」福島県(福島県)
いわき信用組合の不正融資問題を巡り、金融庁は3日、いわき信用組合に立ち入り検査を行いました。
第三者委員会が明らかにしたいわき信用組合の不正融資問題。旧経営陣の主導で247億円以上が不正に融資され、そのなかには預金者に無断で口座を作った例も確認されています。
最大10億円ものお金が使途不明となっています。
不正はもちろんのこと、第三者委員会の調査に対しても非協力的だったことが明らかになっています。
■第三者委員会 小川尚史弁護士
「問題のある資料を操作するノートパソコンというものを、組合では使っていたと。「そのパソコンが残っているんですか」と聞きますと、昨年の秋以降に廃棄してしまったんだと」
重要な証拠であるノートパソコンをハンマーで破壊。さらには「手帳を処分した」など、その隠ぺい体質も問題視されています。
3日、加藤財務大臣も…。
■加藤勝信 財務大臣
「いまだに真相をつまびらかにしようという姿勢がないということは大変遺憾であり、いわき信用組合にはまず猛省を求めたいと思います」
そのうえで「金融庁が全容解明に向けて立ち入り検査に着手している「更なる事実関係の確認検証を進めていく」としました。
そのいわき信用組合では事実関係を組合員に説明する総代懇談会が行われました。
■参加者は
「真摯にちゃんとお詫びに行きますと…」
「結構質問はありましたね。やっぱりよくなってほしいって。」
一方、「ゴジてれChu!」は融資を受けている地元企業に話を聞くことができました。
■志賀塗装 志賀晶文 社長
「とくに距離が縮まったエピソードとしては、2011年の東日本大震災以降からかな。江尻前会長含めて、何人かの方で、企業に挨拶っていうか、大丈夫かって、声かけに来てくださったんですね。すごく心配してくださって」
その仕事ぶりはまじめで、地域にとって頼りになる存在だったと言います。
■志賀塗装 志賀晶文 社長
「いわき信用組合さんの魅力としては、地域密着。経営者にとって、必要な情報を与え続けていくということが、魅力な銀行だったので、そこは今回の件で失わずに、なお大事にしていってもらえればなと思いますけど」
いわき信用組合は、理事長を含む7人の役員が辞任し、6月13日の総代会で新たな経営陣を決める方針です。
(06/03 18:32 福島中央テレビ)
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