■防災の日 今どきの防災グッズは… ただ備えっぱなしに注意 経年劣化や使い方の確認を 福島(福島県)
きょう9月1日は「防災の日」です。いざという時のために防災グッズを用意しているという方も、多いかもしれません。この機会に改めて備えを見直すとともに、経年劣化による事故にも注意が必要です。
福島市のホームセンターです。
■川上耕平記者リポート
「店舗の出入口近くには、防災用品特集と銘打ったコーナーが設置され、多くの防災グッズが並んでいます」
1923年9月1日に発生した関東大震災にちなみ、防災意識を高めてもらおうと制定された「防災の日」。こちらのホームセンターでは、ことしから通年で防災グッズの売り場を設け、災害への備えを発信しています。
■ダイユーエイト福島西店 瀧澤健人 店長
「(7月の)津波警報がありましたので、その辺りからまたお客様が防災用品を見直す意識が高まってまして、そこから売り上げが上がってきています」
備蓄食料を一つとってみても、種類は様々。非常用とあって、常温で保存でき、かつ電気がなくともそのまま食べられるものや、水だけで調理できるものもあります。
■ダイユーエイト福島西店 瀧澤健人 店長
「実際食べてみるとどれもおいしいので、ぜひ準備して非常事態に備えていただきたいと思います」
ほかにも、売り場を見てみると…。
■ダイユーエイト福島西店 瀧澤健人 店長
「こちらの非常用トイレは、災害時のトイレ問題、万が一断水で水が流せない、そういった時でも衛生的に処理できるような商品ですので、おすすめの商品になります」
こちらは、水なしで使える簡易トイレです。においなどを防ぎながら、シートを被せるだけで簡単に排泄物を処理することができます。
国は災害への備えの目安として、まずは3日分の食料や飲料などを備えて欲しいとしています。また大規模災害に備える場合には、7日分を目安にするのが良いとされています。
一方、店長の瀧澤さんが備えとしておすすめだというのが…
■ダイユーエイト福島西店 瀧澤健人 店長
「私がおすすめする商品は、こちらの手回し充電ラジオライトになります」
ハンドルを回すと充電ができ、ラジオが聞けるこちらのアイテム。ラジオだけではなくライトが付き、さらにスマートフォンも充電できると言います。ハンドルのほか太陽光でも充電できるため、停電の時にも活用できます。
■ダイユーエイト福島西店 瀧澤健人 店長
「(防災用品は)力を入れて強化している売り場になります。安全につながる商品を提案・提供できればいいと思っておりますので、ぜひお立ち寄りください」
一方で、「一度備えてしまえば憂いなし」というものでもないようです。
こちらはNITE(製品評価技術基盤機構)が行った実験映像です。ガスが止まった時にも使えるカセットこんろですが、なぜか燃え上がりました。実はこれ、古いカセットボンベが使われていたのです。ボンベが古くなり品質が低下するとガス漏れが起きて、けがや火事につながる恐れがあります。劣化していないか確認する必要があります。
また、停電時に活躍する携帯用の発電機にも注意点が! 換気が不十分な室内で使用した場合、排出されるガスが充満し、一酸化炭素中毒で命を落とすおそれもあるそうです。NITEは備えるだけではなく、製品の使用期限や正しい使い方を確認してほしいと呼びかけています。
(09/01 18:42 福島中央テレビ)
・TOP
Copyright(C)NNN(Nippon News Network)