■「ロータリーの危険横断」歩行者でも道交法違反の可能性も・福島(福島県)
ここからは井上記者の解説です。
福島県内、郡山市以外の主要駅でも“危険な横断”があるのか調べました。
福島駅前、いわき駅前ともにロータリーは横断禁止となっていますが、市の担当者によりますと危険横断については「ほとんど報告がない」そうです。
まず福島駅前は横断するには距離が長く、さらに道路の中央に花壇などが設置されていて横断しにくい構造になっています。
そして、いわき駅前は主要な入口が2階にあり、バスロータリーにはデッキから移動しやすい動線になっているため危険を冒して横断する必要がないということです。
この2つの駅と比べると郡山駅は発着台数が1日1200台と多いこともありますが「わざわざ迂回しなくても」「ちょっとくらいなら」と感じている人が多いのかもしれません。
なるべく早く、楽に移動したいという気持ちはよくわかりますがそれでも危険なことに変わりはありませんよね。
過去には県内外で死亡事故も実際に起こっています。
神奈川県小田原市では2015年7月バスロータリーで車道を横断中の歩行者がバスと接触して亡くなる交通事故がありました。
また県内でも2019年3月、会津若松駅前でバスロータリーで歩行者がバスにはねられ亡くなっています。
全国的にも危険な横断は問題になっていますが抜本的な解決方法が見つかっていないのが現状です。
また、警察によると歩行者であっても危険な横断は、道路交通法違反になる可能性もあるということです。
一瞬の油断が命を失うきっかけになってしまうかもしれません。
バスロータリーの危険な横断は絶対にやめてほしいです。
(05/27 18:52 福島中央テレビ)
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