■ゲホッ…その咳大丈夫?医師でも判断が難しい「百日せき」全国的に流行 対策は? 福島県(福島県)
今、全国的に流行している感染症があります。それが「百日せき」です。激しいせきが続くことで知られていて、大人も子どももかかります。
特に乳児は重症化しやすく呼吸困難や肺炎などを起こすと命に関わるとされています。その注意点を医師に聞きました。
個の感染症は「百日せき菌」によって引き起こされる感染症です。この「百日せき」が今、全国的に流行しているのです。
今年に入ってから5月25日までに確認された累計患者数は全国で、2万20351人。新潟や兵庫、それに東京でも多くの患者が確認されています。
福島県内では5月26日から6月1日までの1週間で新たに27人の感染が確認されています。
前週が35人だったので減少してはいますが、それでも感染者数は依然、高止まりの状況です。
郡山市にあるこちらのクリニックでも…
■じんキッズクリニック 酒井信子副院長
「4月から徐々に増えてきていまして、学童期、特に小学校高学年のお子さんを中心に感染が拡大している傾向があります。」
百日せきは、一般的な風邪と区別がつきにくく、医師からしても判断するのが難しいと言います。予防するためには手洗いやうがいなどの基本的な感染対策はもちろん。ワクチンの接種が効果的とのことです。ただ…
■じんキッズクリニック 酒井信子副院長
「ワクチンの効果は4〜12年と、個人差はあるのですが言われています」
一般的に百日せきのワクチンは、2歳までに4回の接種が完了します。しかし、その抗体は6歳から小学校高学年の頃にはなくなってしまうとされています。
■じんキッズクリニック 酒井信子副院長
「百日咳の抗体が落ちてくる小学生の間にもう一回追加で行うのが良いのではないかと考えています。」
抵抗力が強い人は、感染していても、症状に気づかないこともあると言います。そのため、大人が知らぬ間に菌を持ち帰り、子どもに感染させてしまうケースもあるそうです。酒井副院長は、大人も追加接種を検討して欲しいと言います。年齢に関わらず、咳が長引く場合など感染が疑われる場合は、早めに医療機関に相談するのがよさそうです。
(06/05 18:47 福島中央テレビ)
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