■「パーカーで自分らしくおしゃれできたら」時代と共に制服も変化 福島(福島県)
時代と共に価値観が多様化する今、学校のあり方にも、変化が起きています。急速な少子化を背景に、子どもたちのニーズを取り入れた制服を導入するなど改革が進められているのです。その現場を取材しました。
時代の流れとともにデザイン、そして、そのもののあり方も変化していきます。例えば携帯電話、1つとってみても。機能や形は、この25年ほどでさま変わり。電話の子機のような形から折りたたみ式になったかと思うと…今では、液晶をタッチして操作するスマートフォンになり、人々をつないでいます。時間と共に、ライフスタイルが変化する、今。創立114年目を迎えた福島市の福島成蹊高校も。実は、来年春から、あるものを、大きく変えるんです。それが…
■男子生徒
「今はパーカーの制服を着ています」
「制服」です!デザインはもちろん、県内で初めてパーカーの制服を導入することにしたんです。このパーカーの制服は登下校や授業中などに着ることができます。
■生徒たちは
「とても着心地が良くて、着やすい」「体温調節しやすい、ブレザー汚すことあるけど、パーカーは洗いやすそう」「学校の範囲内で、パーカーで自分らしくおしゃれできたらと思う」
カジュアルで機能性が高いなどと生徒たちにも好評のこのパーカー制服。その導入の背景にはこんな狙いがありました。
■福島成蹊高校 二瓶貴之 副校長
「これから非常に厳しい少子化の波が押し寄せることが分かっているので」「私立学校は魅力作りが非常に大切」「制服が一つの魅力となって、本校に目を向けて欲しい」
県内の子どもの数は1950年の78万人あまりをピークに減り続けていて、今年は18万人あまりと過去最少を更新しました。高校に進学する子どもが減るなか、志願者を確保し続けることは重要な課題なのです。その打開策の1つとして、パーカー制服を導入する学校は全国的に増えていて、 大阪の高校では志願者が倍になった事例もあるそうです。福島成蹊高校ではパーカー以外にも、夏の猛暑対策としてハーフパンツを導入するほか。女子生徒は複数の色のブラウスやスカート、リボンなどを選べられるようになります。
■福島成蹊高校 二瓶貴之 副校長
「子どもたちが選択できる楽しさ、学校生活において選択できることがうるおいになればと考えている」
「生徒により多くの選択肢を」与えるという意味では、学校はこんな改革も行っています。
■王国屹記者リポート
「こちらの教室では放課後の生徒たちがeスポーツに取り組んでいる。来年度から正式に部活動に導入される。」
世界的に人気が高まるeスポーツをクラブ活動に取り入れるほか、教育コースの再編や特待制度の充実などにも取り組む予定です。
■福島成蹊高校 二瓶貴之 副校長
「子ども一人ひとりが求めるニーズも変わってきている」「3年間の中で子どもたちがやりたいことがしっかり行えるような環境を整えて、子どもたちを待ちたい」
(11/03 18:52 福島中央テレビ)
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