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物価高や賃上げ進むなか公正な取引を…目を光らせる「下請けGメン」とは 福島(福島県)



中テレは、日本テレビ系列30局で作るインターネットの「日テレニュースサイト」で日々さまざまなニュースを発信しています。

30日までの1週間で多くの県内ニュースが注目を集めていますが、深掘りするのは、私たちの暮らしにも大きくかかわる「賃上げ」です。

全国で、最低賃金=最低限の時給の引き上げが進む中、福島県内も2026年1月からこれまでの955円から78円上昇し、1033円となります。

10月27日は、福島労働局が労働組合の団体や経済団体などを集めて、改めて対応を要請しました。

働く人にとって、時給が上がるのはうれしいことではありますが、雇う側にとっては…

■三松会館 松ア昭信 会長
「どうやって工面するかって悩んでるところ」

こちらは安くてうまいと評判の郡山駅前の食堂。物価高もあり前年におよそ15年ぶりとなる値上げをしたばかりですが、今後、賃上げの原資をどこから確保するか頭を悩ませています。

街の食堂に限らず、多くの中小企業が悩む、この賃上げの「工面」。そこで注目されるのが…

物価高や賃上げ分を価格に上乗せする「価格転嫁」。その「価格転嫁」を進めるため動く「下請けGメン」と呼ばれる人たちがいます。

「無理に価格を引下げられる」

「人件費が上がっても値上げを認めてくれない」など取引に問題が認められる場合、中小企業庁の「下請けGメン」が秘密厳守でヒアリング。

状況に応じて業界団体などに働きかけることもあると言います。

取引に問題のある企業は、公正取引委員会が実名を公表します。

最近では、自転車部品大手のシマノが発注の見込みがないまま、取引先に金型を保管させていたなどとし勧告を受けました。


(10/31 18:46 福島中央テレビ)

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