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受験生死亡事故の裁判 「眠気がきて、赤信号を見落としてしまった」と被告 目撃者のタクシー運転手も証言台に 福島(福島県)



受験生の女性が飲酒運転の車にはねられ亡くなった事故の裁判で、被告は「飲酒で眠気がきて、見落としてしまった」などと、事故の当時の状況について述べました。

「危険運転致死傷」などの罪に問われているのは、郡山市の無職・池田怜平被告(35)です。起訴状によりますと、池田被告は今年1月、酒を飲んだ状態で車を運転し、赤信号を殊更に無視した上、時速70キロメートルで交差点に進入し、横断歩道にいた2人を死傷させたとされています。
裁判では危険運転致死傷罪の成立が争われていて、9日は事故現場近くの交差点で池田被告の運転する車とぶつかりそうになったタクシーの運転手が、証言台に立ちました。
運転手は証言で、池田被告の車が右折して来た際、「自分の車に直進してくるように見えた。被告の車は私の前で止まったが、その後、事故現場に向かって逆走して行った」と、池田被告の当時の運転状況について話しました。
午後からは被告人質問が行われ、池田被告が語ったのは…

「体に酒が残っているのは分かっていたが、ふらつきはなかった。慢心で車を運転した」

争点となっている「故意に赤信号を無視したか」については…

「飲酒している状態で運転してしまい、眠気がきて、見落としてしまった」

などと、事故に至るまでの状況を説明しました。

裁判は10日に結審し、今月17日に判決が言い渡される予定です。

(09/09 18:44 福島中央テレビ)

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