■絞りたてのようなフレッシュな味わい 天然の冷蔵庫・雪室で貯蔵の日本酒を蔵出し「七曲り峠」の出来栄えは?(秋田県)
雪室で寝かせた日本酒の蔵出し作業が羽後町で行われました。
雪国秋田の気候が育んだ、搾りたてのようなフレッシュな日本酒に仕上がっています。
新緑の季節を迎えた、羽後町の山あいの集落の一角にある、シートで覆われた大きな塊。
冬の間に雪を積み上げて作った、天然の冷蔵庫・雪室です。
雫が落ちるほどひんやりとした雪室の中には、1600本の日本酒が貯蔵されています。
羽後町の田代地区にある菅原酒店では、豪雪地帯ならではの酒をつくろうと、31年前から、地元の酒造会社に製造を委託したオリジナル日本酒の雪中貯蔵に取り組んでいます。
26日は、2月下旬から貯蔵を始めた日本酒の蔵出し作業を行いました。
雪室の中は湿度が高く、温度が0度前後に保たれるため、貯蔵された日本酒は、搾りたてのようにフレッシュで、すっきりとした口当たりに仕上がるということです。
蔵出ししたばかりの冷えた日本酒をグラスに注ぎ、早速、店主と地元の人たちが、今年の出来栄えを確かめました。
「いただきます。ありがとうございました。今年も無事、蔵出しすることができました」
「とてもフルーティーな味がしていますね」
「コクがある」
「毎年これが楽しみです」
菅原酒店 店主 菅原弘助さん
「今年は特に雪が多かったので、高さも大変あります。それからすそ野も十分ありますので、恐らく倍近い雪で、長持ちすると思いますね。雪の恩恵っていうのは、まだまだ可能性が本当にあると思いますので、体の続く限り、次の世代まで届けたいと思っております」
毎年、蔵出しを待ちわびている常連客も多いという、雪国秋田の気候が育んだ日本酒。
雪室での貯蔵は8月まで続けられ、日本酒は。羽後町の菅原酒店や道の駅うごなどで「七曲り峠」の名で販売されます。
(05/27 17:35 秋田放送)
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