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ワイン用ブドウの収穫が最盛期 猛暑の影響少なく高品質の仕上がり ワインの仕込みも本格化 秋田・小坂町(秋田県)



小坂町で特産のワインへ加工される、ブドウの収穫がいま最盛期を迎えています。

この夏の記録的な猛暑の影響が心配されましたが、よい品質に仕上がっているということで、ワインの仕込み作業も本格化しています。

ブドウの栽培が盛んな小坂町では、先月下旬からワイン向けのブドウの収穫が始まりました。

鴇地区にある、小坂七滝ワイナリーで今年から始めた自社農園では、主力品種「ワイングランド」の収穫がいま最盛期を迎えています。

「ワイングランド」はさわやかな酸味とほのかな甘み、そして渋みが少ないことが特徴で、小坂町で生産されるブドウの半分以上を占めているといいます。

ワインの味を落とさないよう、割れてしまった粒などは、収穫の段階で取り除いていきます。

この夏の記録的な猛暑の影響が心配されましたが、小坂町では適度に雨も降ったことからブドウに大きな影響はなく、品質よく仕上がっているということです。

小坂七滝ワイナリー 熊澤圭祐さん
「そこまで酸味もきつくならず糖度もけっこう上がったので、その糖と酸とのバランスが非常にいいブドウができました」

ブドウの収穫にあわせて、本格化しているのがワイナリーでのワインづくりです。

タンクの中をかき混ぜる、櫂入れという作業が1日に2、3回、毎日行われています。

小坂七滝ワイナリー 成田大祐さん
「いま、きのうよりも液温上がってきているので、酵母も旺盛に働きはじめたところですね。よしよしよし」

発酵の進み具合を確かめるとともに、ワインの品質をよくするために欠かせない作業です。

成田さん
「ワインは非常に温度変化に敏感な繊細な醸造の工程がございますので、いまワインがどういう状態なのか、どういう工程でこれからよくなっていくのか」「いいワインになるように常に状態には細心の注意を払って仕上げていきたいと思っています」

小坂町でのブドウの収穫は来月下旬まで。

ワインの仕込み作業は11月中旬まで行われ、12月には香り豊かな新酒が完成します。

(09/08 18:06 秋田放送)

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