■市長や市役所職員、小学生など約550人が参加 県民防災の日にあわせて能代市で総合防災訓練(秋田県)
県民防災の日の今日、能代市では、総合防災訓練が行われました。
二ツ井地域を中心にして、市役所職員から小学生、地域の住民まで約550人が参加して、災害時、それぞれができることを改めて確認しました。
能代市役所の二ツ井町庁舎です。
「訓練地震、訓練地震、立っていることができないほどの強い地震が発生しました」
大雨が降った次の日に、能代市周辺で震度7程度の大地震が発生した想定で、総合的な防災訓練が実施されました。
訓練の中心となる能代市の二ツ井町庁舎は、市役所本庁舎から約17キロ離れた内陸にあります。
能代市の齊藤市長が二ツ井町庁舎へ登庁した時に、地震が発生したという想定で、市役所の本庁舎と結んで連絡を取りながら指揮を執りました。
齊藤滋宣 市長
「道路状況が不明のため、確認できるまで現状のまま対策本部を運用いたします」
職員
「発電機を準備しました。正常に稼働します。以上です」
職員
「二ツ井小学校は異常がなく、避難所開設可能とのことです」
災害対策本部の要は、どれだけ早く正確に被害情報を集められるかです。
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二ツ井小学校でも、避難訓練が実施されました。
3分ほどで、全校児童約150人が校庭に避難します。
小学校は、有事の際、様々なことに活用される施設です。
今回、グラウンドは、孤立地域の情報収集に向かうヘリコプターの発着点として使われました。
地区の消防士が、県の消防防災ヘリコプター「なまはげ」に乗り込みます。
続けて、今度は「孤立地域に到着した」想定で、高さ30メートルでとまっているヘリコプターから降りる訓練も。
二ツ井地区には山間の集落もあり、大雨で地盤が緩むと、土砂崩れで道路が寸断される可能性があります。
そのため、普段はヘリコプターに乗ることのない消防士も、災害が起きた時は、孤立地域に降り立ち、情報収集にあたることになります。
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また、地域の自主防災組織による避難所設営の訓練も行われました。
市民
「普通では考えられないことが起きることが多いから、やっぱりゆるゆると準備しておくことが大切だとは思います」
「やっぱり毎日の心がけが必要だと思いますけど、こういうの初めて参加したんですよ。だから、ひとつひとつがすごく参考になっています」
斉藤滋宣 能代市長
「いつどこで何があるか分からない時代になってきました。ですから、そういう意味では、やはりこういう訓練っていうのは、役に立たないことがいいことですけども、やはり知っておく必要があるだろうと」
いつ起こるかわからない地震に加えて、近年は大雨による災害も、県内各地で発生しています。
参加した人たちは、自然災害を自分たちに起こりうることとしてとらえながら参加していました。
(05/26 18:10 秋田放送)
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