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「16年間秋田市政を前の方に一歩も二歩も進めることができた」任期終えた穂積秋田市長 大勢の見送りを受け退庁 涙する市議も (秋田県)



秋田市の穂積市長が、4期16年の任期を終え、11日大勢の職員の見送りを受けながら、市役所を後にしました。

今後どのような活動をするのかは、現時点で明らかにしていません。

「きょうで市役所を離れる穂積氏が初当選したのは、今から16年前の2009年です。市役所への初めての出勤=初登庁した際、市長室のイスに座った穂積氏は、次のように話していました…」


Q「改めて実感はいかがですか」

「うーん実感ちゅうかな…、座って何するっちゅうわけじゃないだろうから…。うん、前よりはいい椅子かなと、うふふふふん笑」

「そのように話していた当時の本庁舎は、穂積氏の2期目の終盤=2016年に新たに生まれ変わりました。12日からはこの庁舎の主を、新たな市長に委ねます」

穂積市長を見送るためのセレモニーが行われたのは、市役所本庁舎の1階。昼休みの時間帯に行われたこともあってか、幹部をはじめ大勢の職員が集まり、中には、万全の準備をして臨む人の姿もありました。

正午を過ぎた頃、すでに、複数の花束を手にしながら、市長室がある4階から1階へと、階段を使って降りてきた穂積市長。職員が用意した、これまでの歩みを振り返る映像を副市長や、幹部職員とともに見て、懐かしんだあと、再び花束を受け取り、最後の挨拶に臨みました。

きょうで任期満了・穂積秋田市長
「先ほどスライドで初当選の時の顔見ると、若いなと。段々やつれてきて髪もなくなったなと。そんな思いをしてるところでありますけども。それにしても、16年間秋田市の発展のために皆さんと仕事ができて、そして市政を前の方に一歩も二歩も進めることができたんだなと」

穂積氏が、市長として仕事を始めたのは52歳のとき。新たなリーダーとなる沼谷純氏も、同じ52歳から市長の仕事を始めます。

今月5日、市長選の投票日前日に68歳の誕生日を迎えた穂積氏は、初当選の頃から共に仕事をしてきた人や、市長を務めてきた16年の間に新たに入庁した人など、様々な職員の見送りを受けました。

「市長今後のことは決まってますか」

穂「いや…まだ…」

穂積氏は今後について、「政治ファーストではなく、自分ファーストで頑張る」などと話していましたが、どのような活動をするのかは、明らかにしていません。

なお、民間企業の退職金に相当する「退職手当」は、この4年間の分で2600万円あまりです。

穂積市長を見送る人たちの列は、庁舎の外まで続きました。そこで待っていたのは、今回の選挙戦で遊説活動を支援したり、市長と論戦を交わしたりしてきた、市議会議員たち。穂積市政を長くみてきたベテラン議員の中には、別れを惜しんでか、こらえきれずに涙する人の姿もありました。

市の幹部によりますと、穂積氏は、新たに市長に就任する沼谷氏には、文書で引継ぎを残し、選挙後は、直接会わなかったということです。

「市長、これから何を…」

穂「まだ…あとね…どうもありがとう」

新たに就任する沼谷氏の任期は12日からで、市役所への初登庁は、来週月曜=14日です。

(04/11 18:28 秋田放送)

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