■記録的な大雨の降り始めから1週間 能代市・五城目町では被害の全容つかめず 住民は家や田んぼの後片付けに追われる 秋田(秋田県)
県北部を中心とした記録的な大雨の降り始めから8日で1週間です。
特に被害の大きかった能代市や五城目町では、まだ被害の全容がつかめない中、住民は住宅や田んぼの後片付けに追われています。
悪土川が氾濫し、周辺が水に浸かった能代市の松長布地区。
濡れてしまった家財道具などは、まだ家の前に置かれたままです。
伊藤勝春さんの住宅も2日の大雨で水に浸かりました。
こちらはおととしの大雨のときの床上浸水の跡。
この時と比べて今回の水位は、低いとはいえ、二度目の床上浸水の被害です。
伊藤勝春さん
「ここ2、3年は、すごいね、ひどいよ。今までは床下でまず何とか我慢して床上まで来なかった。でも2年前から2年前が一番ひどかった」「毎年の様に今ほら雨がすごいから、もう昔の雨と違うから、だからできれば工事、河川工事も昔のような考えでは私はダメと思う」
周辺では20世帯以上が浸水しました。
伊藤さんは8日からようやく自宅で寝泊まりができるそうですが、家の修繕には1か月以上はかかりそうです。
五城目町では、内川川と富津内川が氾濫し、住宅や農地に大きな被害が出ました。
川の氾濫で泥や小石が流れ込んだ田んぼは機械が故障してしまうため、コンバインを入れることができません。
わずかながら高い位置にあるこちらの田んぼも、周辺の土がけずられてしまっています。
1.8ヘクタールの田んぼであきたこまちを作付けする佐藤次美さん。
一見、大きな被害がなさそうなこの田んぼも、氾濫した川の水に飲み込まれました。
水が引いたあとの稲には大量のごみが付いています。
ごみがまざると機械での刈り取りができなくなるため、取り除く必要があります。
手作業で1つ1つ取った、稲についたごみ。
佐藤次美さん
「うーん 半分諦めてる。どうしようもないって言うのが正味本当のところだな…もう限界を超えてる」「水害のない ちゃんとあの〜よくテレビで出てくるようなああいうところで、ああいう農業をやりたい」
本来なら今週末に稲刈りをする予定だったという佐藤さん。
収穫は例年の半分程度にしかならない見通しで、少しでも収穫量を増やすための地道な作業が続きます。
(09/08 18:12 秋田放送)
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