■市街地でクマ目撃が相次ぐ中…”クマが建物に居座る”想定の訓練 居場所の特定から捕獲まで手順を確認 秋田・大館市(秋田県)
県内では市街地でのクマの目撃が相次いでいます。
こうした中、大館市ではクマが建物の中に入り込み、居座り続けたことを想定した訓練が行われました。
訓練には警察や県、大館市の職員のほか、地元の猟友会の会員が参加しました。
除雪車の車庫にクマが入り込み、居座り続けた想定でそれぞれの連携を確認します。
クマが建物に入り込んだ場合、居場所の特定は難しくなります。
人が中に入ることも簡単にはできないため、対応は長時間に及ぶ傾向があります。
対応する人の安全はもちろん、周辺住民の安全も確保しなければなりません。
25日は、スマートフォンで撮影し内部の状況を確認しました。
映像を見た現地対策本部は入口付近にクマがいないことを確認してから、警察官を建物に入らせました。
建物の中に入った後も、安全を確認するため、ドローンを使って居場所の特定を試みましたが・・・電波が途切れ、車庫の奥までドローンを飛ばすことはできませんでした。
訓練ではクマが外へ逃げ出していないことから、建物の中に留まっていると判断。
警察官が警戒にあたりながら、別のメンバーが捕獲用のおりを設置するまでの手順などを確認しました。
大館警察署地域課 渡邉健介課長
「映像ですとかドローンを使って中の様子確認試みたんですけども、ちょっと高温で機器がうまく作動しなかったり電波の状態によってなかなか確認が難しいところがあったので、今後そういった点に気をつけながら訓練ですとか、実際の事案に対応したいと考えております」
大館市林政課 小棚木信晴課長
「今回の訓練では関係者の役割分担を確認しながら順序立てて進めることができたのかなと思っております」「条件設定考えながら訓練の方は継続していきたいと思っています」
県内では、市街地でのクマの目撃が相次いでいます。
県は、いつでも・どこでも・誰でもクマに遭う可能性があるとして、最高レベルの注意と、音を立てて人の存在をアピールするなど対策の徹底を呼びかけています。
(07/25 18:12 秋田放送)
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