■湯沢市の三関地区でサクランボの作況調査 実の数が平年の6割ほどにとどまる 開花時期の天候不順で受粉が進まず(秋田県)
湯沢市の三関地区で来月中旬から収穫がはじまるサクランボの実の付き具合を調べる作況調査が行われました。
今年は開花の時期の天候が不順で受粉が進まず、実の数が平年の6割ほどにとどまっているということです。
湯沢市に本店を置くJAこまちの桜桃部会では、販売方針や収穫までの管理方法を周知するため毎年、県やJAの担当者とサクランボの生育を確認する作況調査を行っています。
29日は栽培が盛んな三関など市内3つの地区のサクランボ園で調査が行われ、生産者らが枝に付いた実の数を確認しました。
実を数える声
「5、6、7、8、9、9?」
「南50、東37」
調査の結果、今年は実の数が平年の6割ほどにとどまり、不作傾向であることがわかりました。
花が咲く4月下旬から5月上旬にかけて天候が不順で気温も低めに推移したことから、ミツバチが活発に動き回らず受粉が進まなかったことが主な原因とみられています。
気象庁の観測によりますと、湯沢市の今年4月1か月間の日照時間は93.2時間で、平年の半分ほどでした。
JAこまち 桜桃部会 高橋信治 部会長
「人口受粉なんかもがんばるんですけど、雨が降っているとできないんでチャンスは本当に数日しかなかったっていうのが今シーズンだったので」
「このものが順調に育ってくれれば、大玉のおいしいサクランボがなるんじゃないかなとそんな期待もしてます」
「実ってくれたものをこれから大事に育ててみなさんに届けられるようにがんばっていきたいなと」
天候に左右され農家の苦労が絶えない中、初夏の味覚サクランボの収穫は来月中旬に始まる予定です。
(05/29 18:09 秋田放送)
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