■大規模災害時などに被災現場と県警察本部の通信手段を確保 機動警察通信隊員が訓練 秋田市(秋田県)
大規模災害時などに被災現場と県警察本部の通信手段を確保する、機動警察通信隊員の指名式が行われました。指名式の後、早速訓練が行われ隊員たちは緊急時でも円滑に情報が伝えられるよう通信手段などを確認しました。
県警察本部で行われた指名式には、今年度新たに加わった11人の隊員を含む合わせて28人が出席しました。
機動警察通信隊は大規模な災害時や事故現場で無線が使えなくなった場合などにいち早く通信を機能させる活動を行うほか、被災状況を撮影して警察本部と現場の情報共有をする役割を担っています。
去年は能登半島地震の被災現場にも出動するなど全国各地の応援にも駆け付けます。
東北管区警察局秋田県情報通信部 森山真也 部長
「警察通信は警察活動の指揮、命令系統を確保するうえでの中枢部分であり、警察情報通信なくして迅速的確な警察活動を行うことは不可能といっても過言ではありません」
「事案現場はひとつとして同じものはありません。現場の状況に応じた通信対策を行うため日頃から各種通信手段を迅速かつ的確に構築できるよう隊員個々の技術力と機能の向上に努めていただきたいのであります」
この後、すぐに県警察本部の屋上で訓練が行われました。
大規模な災害が起きた想定で、情報伝達システムの立ち上げのほか実際に送られてきた映像をもとに本部から指示が出されました。
機動警察通信隊 西谷隆佑さん
「昨今、南海トラフ地震の恐れがあるという風に報道されておりますが、そのような際には事業者回線等がすべて断絶する可能性があるため、私どもの警察通信が唯一の通信手段となって世の中に安心を届けられるように訓練をしていきたいと思っております」
隊員たちは今後も大規模災害に備えた実践的な訓練を重ねていくことにしています。
(04/15 18:11 秋田放送)
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