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世界最小クラスのドローンで下水道点検の実証実験 埼玉の道路陥没事故でも運用 地下インフラの安全な管理に道を開く 秋田市(秋田県)



秋田市で、ドローンを使った下水道点検の実証実験が行われました。

使われたのは、埼玉県八潮市で道路が陥没した事故の捜索現場でも運用された世界最小クラスの機体です。

県内でも地下インフラの点検などで活用が広がるかもしれません。

中村真梨子記者
「こちらが世界最小クラスのドローン、『アイビス2(ツー)』です。大きさはおよそ20センチ四方、重さは243グラムということで、非常に軽いです。片手でも簡単に持つことができます。リンゴ1個分と同じ重さだということです」

実証実験を行ったのは下水道事業の運営支援などを手がける官民出資の会社「ワン・アキタ」です。

23日は秋田市向浜の下水道管の中でドローンを飛ばして、コンクリートの腐食がないかなどを確認しました。

今年1月、埼玉県八潮市で道路が陥没し転落したトラックの運転手が死亡した事故で、下水道管の中にある運転席部分を唯一発見できたのが、このドローンでした。

最も狭くて、直径50センチの下水道管の中でも飛ばすことができるというドローン。

小さくて軽いことから、長い時間飛び続けられるのが特長です。

県内での導入実績はまだありませんが、人が入ることができない狭いスペースの点検のほか、危険な場所での作業にも役立つ可能性があります。

「多分鉄筋だと思われますね」
「画像としては鮮明に見えてますから大丈夫です」
「これあとでちょっと接近して」
「あぁはい。分かりました」

ワン・アキタ  岸功専務取締役
「こういったDXとかIT技術をどんどん導入していってですね、やはりそういう最先端の技術をもって、『秋田の水インフラを守ってるんだよ、我々は』っていうのを若い方々にも周知してですね、秋田県の水を自分の秋田の会社みんなで自ら守るという形に進めていければなと考えているところです」

県内では今年3月、男鹿市のマンホール内で復旧工事をしていた作業員3人が死亡する事故が発生しました。

ワン・アキタでは、「このドローンの導入が広がることで、作業の効率化や安全性につながれば」と話しています。

(07/23 18:12 秋田放送)

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