
■新田八朗新知事が初登庁「わくわくしている」(富山県)

県民の期待に応えられるか、真価が問われる4年間が始まりました。先月の県知事選挙で初当選した新田八朗さんの知事としての任期が9日から始まり、県庁に初登庁しました。新田新知事は午前9時30分に公用車の燃料電池自動車に乗って県庁に初登庁しました。
「おはようございます」
正面玄関では多くの県職員が拍手で迎え、新田知事は花束を受け取り、職員に声をかけるなどして県庁に入りました。
「新田新知事が県庁正面の階段を上ってきました。そして今振り返って大きな拍手に手を挙げて応えています」
初登庁の様子は、新田知事自らのスタッフも撮影し知事のユーチューブチャンネルで配信しました。
「花束を抱えていま新田新知事が知事室に入ります」
知事のいすに座った新田知事は、まだ実感はないとしながらも…
Qこれからやるぞという思いを新たにした瞬間でしょうか
新田知事「これまで訴え続けてきたことをいよいよあの場所で実行に移していく。そのために(県職員)3800人の皆さんの力を1つに合わせてやっていく。そんな雰囲気を感じています」
続いて、部局長ら幹部職員との庁議に臨んだ新田知事は、ともに富山の発展に向けて頑張りたいと呼びかけました。
新田知事「皆さんとともに県政を進めていくこと、わくわくしておりますどうかともにワンチームとして富山県を盛り上げていく。最初の庁議にあたり、このことをお願いをしましてあいさつとさせていただきます」
その後、幹部職員を前にあいさつに立った新田新知事が掲げたのは、3つの指針です。
新田知事「1つ目はアズアビジネスパーソン。職業人として、2つ目はアズアタックスぺイヤー、税金を支払うものとして、そして3つ目は、アズアヒューマンビーイング、1人の人間として」
1つ目のアズアビジネスパーソンについて。
「スピード感、納期を遅れて100%完璧な仕事をしていただくよりも、2日前に75点でいいから仕事を上げていただきたい。そしてお客様目線。これは是非、難しい言葉、役人言葉、専門用語、これは使わないでいきましょう、ということです」
続いては、アズアタックスペイヤーについて。
「いかに雇用を生み出せるか、いかに企業のあるいは個人の所得を増やしていけるか、それが行政の大きな仕事、一丁目一番地と思っている。アズアタックスペイヤーという気持ちをどうかご理解いただきたいと思います」
3つ目のアズアヒューマンビーイングについては。
「よき地域人であり、そしてよき人間である、そして初めてよき県庁マンになれるんだと思っています。自分の人生の引き出しを一つでも多くするために大いに他流試合(仕事以外の活動)にも汗を流していただきたいと考えています」
そして、最後にこう話しかけました。
「私は皆さんとぜひ、フラットな関係で大いに議論をして仕事を進めてまいりたいと思います。そのために譲れないお願いがあります。どうか私を知事と呼ばないでください。新田さんと、きょう以降、呼んでいただきたいと思います。ともに富山県をよくしよう、 そんな対等な立場なんです。肩書で仕事をしないでください。どうか、わくわくすることがたくさんある富山県、チャンスがあり、夢を叶えられる富山県、それをともに作っていきましょう」
続いて、新田新知事は、初めての記者会見に臨みました。
新田知事「今後の富山県の成長戦略を描く、富山版成長戦略会議、これの立ち上げをできるだけ早く決めたいと思っています。そして、もう一つ、これも主張してまいりました、15の市長村との連携、そして富山県が15の市町村を大いに支えていくことでの体制づくりの拠点としてのワンチーム連携推進本部、仮称でございますが、これもできるだけ早く立ち上げられればと思う」
また、新型コロナウイルスの影響を踏まえて、石井前知事が実施してきた給与の月額20%減額を来年3月まで行うとしました。
一方、知事選で石井前知事を推薦した自民党会派との向き合い方を問われると。
「お互い、同じ目的のためにアプローチの仕方、若干の考え方の違いがあり、選挙戦で戦ったが、目的は同じだと理解している。ですから今はノーサイドで同じ目的に向かって取り組んでいく。これにおいてはそう心配はしていない」
一方、公約として掲げた副知事3人体制について問われると。
「3人というのが独り歩きしておりますが、まず私は女性活躍の推進を大きな政策の柱にしてまいりたいと思います。そしてそれを推進をしていただく立場として、是非、女性の副知事にお願いしたい思いを強く持っている。(全国の自治体の)複数の副知事がどのような役割分担で仕事を担っているのかこのあたりを調べている所。これらの中から富山県に相応しい体制も出てくるんだと思う」
一方、9日の初登庁では公用車として石井前知事が使ってきたレクサスの上級車種ではなく、燃料電池自動車「MIRAI」を利用しました。
「初登庁、これから新たな未来のページを作っていく、スタートの日、私としては意気込みを持っておりますので、まさに素晴らしいネーミングの車」
このように述べ、今後も富山市内での移動には「MIRAI」を使用し、市外にはミニバンタイプの車を使用するとしました。
(11/9 18:57 北日本放送)
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