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大船渡市の山林火災の影響は? 「みちのく潮風トレイル」のコースの被害状況調査 コース再開へ対策(岩手県)



 岩手県大船渡市の山林火災が発生した場所には、自然遊歩道「みちのく潮風トレイル」のコースも含まれます。コース沿いの被害状況を調べる現地調査が17日に行われました。

 原周太記者
「これから環境省や市の職員が潮風トレイルのルートを点検します」

被害調査を行ったのは、環境省や大船渡市の職員4人です。

 みちのく潮風トレイルは、東日本大震災からの復興につなげようと整備された自然遊歩道で、山林火災の影響で危険があるとして、大船渡市内の一部のルートは現在、通行しないよう呼びかけられています。

 17日は、綾里峠周辺のおよそ2キロのコースを問題なく歩けるか、どんな被害があるかを調査しました。

 原周太記者
「こちらルート上にある杉の木ですがご覧ください。根本が焼け、上を見てみますと 葉っぱが茶色く枯れてしまっています」

 調査では、コース上のいたるところで木が焼けたり、枯れている被害が確認されました。土砂災害も懸念され、職員は入念に調べていました。

環境省 東北地方環境事務所大船渡管理官事務所 国立公園課管理官 山本航さん
「杉の油で(火の)勢い上がって、こっちまで来た感じですね。そこも結構何もないので、そこも(土砂が)流れますよね」

 他にもコースでは、案内板の柱の根本などが焼ける被害がありました。

環境省 東北地方環境事務所大船渡管理官事務所 国立公園管理官 山本航さん
「路体自体は問題なく歩けるかなと評価するが、一方でルート上はアカマツ林や 杉林は結構焼け焦げた状態が 続いているので、火災前に比べると倒木だったり土砂流出の危険性は高まっていると考えられる」

 コース規制の解除の目途は立っていませんが、今後、市などと連携して早くコースを再開できるように、対策を取っていく方針です。

(04/17 17:59 テレビ岩手)

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