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【認知症に理解を】お年寄りの苦労を体験 小学校で認知症学ぶ特別授業「思いやりの心」育む(岩手県)



子どもたちに、認知症について理解を深めてもらおうと、岩泉町の小学校で認知症を学ぶ特別授業が行われました。

この特別授業は、認知症に対する偏見をなくし、子どもたちに高齢者への思いやりを育んでもらおうと岩泉町が毎年行っています。

ことしは、小本小学校の4年生8人が参加。青森県の大学から学生扮する高齢者の味方「けっぱレンジャー」を招き、認知症予防に効果があるとされる「後出しじゃんけん」や寸劇を通して、認知症について学びました。

寸劇 「いただきまーすん?しょっぱい!もうおばあちゃんの作ったホットケーキおいしくない!なんだか最近おばあちゃん変だよ」

子どもたちは寸劇を鑑賞して認知症の症状や、どのように対応すればよいかをそれぞれ考えました。

児童
「あんまり食べられないよとか強く言っちゃうと傷つくし」

子どもたちは授業を通して、高齢者に対する思いやりの心を育んでいました。
また5日は、視野の狭くなるゴーグルを着けたり軍手を着けたりしながら細かい作業を行うなどして、高齢者の感覚を疑似体験。子どもたちは高齢者の苦労を感じながら、認知症への理解を深めていました。

児童2人
「ペットボトルの時にお年寄りの手になったら開けづらいってことを初めて知りました」
「優しく接したり、手伝ったりしたいです」

岩泉町は11月にも、町内の小中学校で特別授業を行う予定で、今後も子どもたちの認知症に対する理解を深めていくことにしています。

(09/05 18:41 テレビ岩手)

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