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もち米初検査「ヒメノモチ」全て最高品質の一等米 岩手・紫波町(岩手県)



 「実りの秋」に期待です。もち米の生産量が県内一を誇る紫波町で、2日、今年収穫された「もち米」の初検査が行われました。

JAいわて中央佐々木雅博代表理事組合長
「梅雨明け以来、猛暑と重なって渇水ということで、本当に無事に収穫できるか心配だったけど」

 「JAいわて中央」では2日、初検査を前に関係者およそ30人が集まり、セレモニーが行われました。

 初検査は、町内で収穫されたもち米の主力品種「ヒメノモチ」およそ44トンが対象です。検査員は米の粒の大きさや形、水分量などを確認し、2日までに持ち込まれた「ヒメノモチ」は、すべて最上位の「一等米」となりました。

山口記者
「紫波町内の田んぼに来ています。夏の猛暑と水不足の影響が懸念されていましたが、今のところ影響は少ないようです」

 JAいわて中央管内では、平年よりも1日早い8月21日からもち米の収穫が始まっています。猛暑と水不足に悩まされましたが、8月初旬の雨や水管理により生育は順調だということです。

 収量は平年以上を期待できるということですが、今後刈り取るものには、猛暑の影響が出る可能性もあるということです。

JAいわて中央 もち米生産部会 滝浦新悦部会長
「水不足で穂が小さいという感じはしているが、天気が良かったおかげか、量的には平年作以上を期待している」

 一方で、JA全農いわては生産者に支払う「概算金」をすべての銘柄で過去最高額に引き上げました。

 「ひとめぼれ」は、1等米60キロあたり2万8000円と去年より9000円高く、もち米は3万2000円と去年の倍近くになりました。

 生産者にとってうれしい反面、不安もあるといいます。

JAいわて中央 佐々木雅博代表理事組合長
「生産者段階で再生産ができる価格になってきたと思う反面、あまりにも高騰が続くと消費離れも懸念される」

JAいわて中央 もち米生産部会 滝浦新悦部会長
「消費者は少し高いかもしれないが、ぜひ消費していただきたい」

 ことし、JAいわて中央管内では、「ヒメノモチ」を中心におよそ5000トンのもち米の収穫が見込まれています。

 紫波町では、もち米に続いて、今週末ごろから「銀河のしずく」など、うるち米の収穫が始まる予定で、関係者は「実りの秋」に期待を寄せています。

(09/02 19:21 テレビ岩手)

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