■【銃剣道】岩手県内唯一のクラブで鍛錬 全国大会でも活躍 期待の女子中学生 岩手県紫波町(岩手県)
特集です。みなさんは「銃剣道」という武道をご存じでしょうか。岩手県内唯一の「銃剣道」のクラブに所属し、全国でも活躍する紫波町の中学3年生を取材しました。
日本の武道の一つ「銃剣道」。木で銃をかたどった「木銃」と呼ばれる用具を使って「突き技」のみで競う競技です。
「銃剣道」は、フランスから伝わった「銃剣術」をベースに、日本の槍術などを取り入れ、明治時代に発展しました。今でも自衛隊の訓練で取り入れられています。
ここで、「銃剣道」で使う用具を見ていきましょう。メーンで扱う「木銃」は、小学生以下と中学生以上で長さと重さが違います。身に着ける防具は剣道と同じ面、胴、垂れ、小手。その他、突かれたときに衝撃を和らげるため、「銃剣道」特有の肩や裏布団があります。
岩手県内の「銃剣道」の競技人口はおよそ100人です。学校の部活動はなく、紫波町の「紫波銃剣道クラブ」が県内唯一の競技団体です。
「紫波銃剣道クラブ」に通う中学3年生の飯塚蘭さん。
飯塚蘭さん
「おにいちゃんが最初やってて、それを見てて、楽しそうだし、自分もやってみたいと思ったから始めた」
飯塚さんは、先に取り組んでいた兄の影響で、小学1年生から「銃剣道」を始めました。
飯塚さんの強さの特徴は…この素早い「突き」。
飯塚さん
「最初はうまくできなかったし、声も出せていなかったけど、練習からいろんな人に支えてもらってうまくなって賞状ももらえるようになった」
小さい頃から日々鍛錬を積んだ成果もあり、飯塚さんは、小学5年生の時の全国大会で準優勝。8月5日に開かれた全国大会の個人戦では5位に入り、努力賞を受賞しました。
そして、迎えた団体戦。画面手前が飯塚さんです。試合開始直後から、果敢に相手に「突き」を入れます。相手がひるんだ一瞬の隙を逃さず、強烈な一撃。見事1本をとりました。
しかし、準決勝で惜しくも敗退し、全国3位と悔しい結果に終わりました。
飯塚さん
「もう少しできたとこもあるし、反省点も多くあるから、中学3年生の大会はもうないけど、高校生になってもやろうと思っているから反省点生かして次は優勝目指して頑張っていきたい」
小学1年生から「銃剣道」を始めてことしで10年目。飯塚さんにとって「銃剣道」はなくてはならない楽しみな競技だといいます。そんな飯塚さんの目標は…
飯塚さん
「自分がうまくなれるところまでうまくなって全国優勝できることが最終の目標」。
(09/01 18:35 テレビ岩手)
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