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子どもの声で火の用心!紫波町の消防士が全国消防職員意見発表会で最優秀賞(岩手県)



 紫波消防署の若手消防士が、全国の消防職員が意見発表する大会で、日本一に輝きました。問題意識を持ち、工夫をこらして、子どもたちの「声」を使い、防火を呼びかけるアイデアが評価されました。

紫波消防署 消防士 鈴木亮太さん(25)
「いつも消防車で広報をしているみたいだけど、毎回のことだからどうも聞き流しちゃうんだよな。これは一般住宅の防火指導で住民から言われた言葉です。何か工夫を加えた広報活動が必要であるとの思いから【地域の子どもたちの声】に着目しました」

 こう発表したのは、消防士になるという幼いころからの夢を叶え、紫波消防署に勤務している、盛岡市出身の鈴木亮太さんです。

 鈴木さんは5月30日、「全国消防職員意見発表会」に東北代表として出場し、全国の代表10人の中で最優秀賞に輝きました。48年の大会の歴史の中で岩手の消防士では2人目です。

「みんなで火の用心をしましょう!」

 発表したのは、鈴木さんが同僚と発案し、去年秋から行っている独自の広報活動です。

 紫波町内の「子どもの声」を使って、防火を呼びかけ、全国的にも珍しいと評価されました。

紫波消防署消防士 鈴木亮太さん(25)
「子どもの声は聞きやすい。ぼくたちの声が町のみんなを守るんだねっていう言葉が一番言われて嬉しかった」

 いつでもどこでも聞けるように、二次元コードを作り、消防車に張り付けたり町の広報誌に掲載したりしました。

 ことし2月に山林火災が起きた大船渡に家族が住んでいて、火災を未然に防ぐ大切さを痛感しています。

鈴木亮太さん
「大船渡の現状をみてすごく心に来るものがありましたし、私は行って活動できなかったですけれども、広報という形で災害が起きないように未然に防げるような取り組みをこれからの消防人生で考えていってより良いものにできたらなと思っております」

 火災のない町を目指す。鈴木さんは消防士としての決意を新たにしています。

(06/04 18:00 テレビ岩手)

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