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雪の中で熟成した日本酒 限定販売始まる(岩手県)



 創業150年以上の盛岡の酒蔵「あさ開」が、「寒さ」を生かした新しい日本酒を4日から販売しました。そのお酒は、本州一寒いとされる市内薮川の雪の中で熟成されました。

江口キャスター
「そのお酒の名前はイワティ、現在冬眠中ということであちらの雪山の中で『雪中貯蔵』されています。これから重機で取り出します」

 伝説の雪男・イエティならぬ、イワティと名付けたもふもふのキャラクターが印象的な「純米大吟醸イワティ」。

 2月に仕込んで瓶詰めした後、3月のはじめに盛岡市薮川の観光施設「まほら岩手」の協力を得て、施設の一角にある雪の山の中に入れて、3か月間熟成させました。雪中貯蔵は、電気を使わずに、温度が5度くらいに保たれるため環境に優しいお酒の熟成方法です。

作業員「あ、つめたい!ふふ!キンキンに冷えてます」

 完成した「純米大吟醸イワティ」は、県産の酒米「吟ぎんが」を使った生酒です。冷たい雪の中でじっくり熟成したことで、まろやかな味わいに仕上がったといいます。

江口キャスター
「口当たりは柔らかい感じで、とても飲みやすいです。純米大吟醸ならではの華やかさを残しつつも、丸みのあるような感じに仕上がっています」

あさ開 照井未来さん
「あさ開は盛岡にあって、本州一寒いまほろ岩手さんも盛岡にあって【盛岡を盛り上げたい】と思って始めたところ」

まほら岩手 竹嶋 碧さん
「指がきんきんに冷えているが、この【寒さ】をいろんな方にお酒を通じて届けられたらうれしいなと思います」

 盛岡の「寒さ」が育んだ夏に合うお酒イワティは、4日からあさ開の直営店とネットショップで1000本限定で販売されています。

(06/04 17:51 テレビ岩手)

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