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長嶋茂雄さん死去 岩手県内でも悼む声相次ぐ(岩手県)



全国ニュースでもお伝えしている通り、巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督が3日、肺炎のため亡くなりました。89歳でした。岩手県内でも長嶋さんの死を悼む声が相次いでいます。

■1974年
「きょう引退を致しますが、我が巨人軍は永久に不滅です」

「ミスタージャイアンツ」の愛称で長年、多くの国民に親しまれた長嶋茂雄さん。89歳でした。

(号外配布)

久慈市出身の樋澤良信さんは、選手として入団し、寮長を定年退職するまでのおよそ40年にわたり、ジャイアンツ一筋でした。かねてから憧れの人で、長嶋さんが監督時代にはスコアラーやコーチを務めました。

樋澤さん
「あの方はファンに魅せるための 本当のスター。プロ野球のこと を愛し、ファンを愛し、ファン のために勝たなくてはいけない んだと 私たちは言われてきた「おもしろいことを言う『初めての還暦だね』とか『(息子の)一茂をデパートに忘れてきた』とか」

現在も大切に保管する長嶋さんのユニフォームにも思い出が…

樋澤さん
「ユニフォーム持ってきました。ぜひサインをいただきたいといったら いいよと言われてこれは高いぞ〜と言って」
「野球人のまま生まれてきて、死んでもユニフォームをもう一度着たいなという(長嶋さんは)そういう考えじゃなかったのかな」「向こう(天国)で、また野球をやってほしいという感じ」「あまり考えると涙が出そう。感謝しかない」

■大越電機(宮古市末広町)
「がんばれ宮古」と書かれたメッセージ。

佐々木慶子さん(80)
「感激した。本当にうれしくて、 一筋の光をぱぁーっと与えてくれたような」

東日本大震災の直後、壊滅的な被害を受けた宮古を元気づけようと、長嶋さんから市内中心部、末広町の商店街などに直筆のメッセージが贈られました。

■三社自動車
松原安子社長(77)「とても勇気づけられた」

宮古市のタクシー会社、三社自動車にも大切に飾られています。

三社自動車・松原安子社長(77)
「受け取った人はみんな泣きました。その思いが、伝わったので、あの字で。『がんばれ』っていうその字に胸が打たれた」

■背番号
進学先のスタンフォード大学でことし2月、アメリカでの公式戦デビューを果たした佐々木麟太郎選手。

その背番号は…

佐々木麟太郎選手
「3イコール長嶋茂雄さん。プロ野球界で記録だけではなく、記憶に残る偉大な長嶋茂雄選手。自分がその3をつけてできるという喜びやイメージが頭の中に残ったので」

■花巻東
グローブにもミスターの背番号が…

齋藤凛選手
「オーダーグローブをもらったことに対して感謝しているので、すごく悲しい」

去年9月、花巻市で開かれた大会で「長嶋茂雄特別賞」を受賞した花巻東・女子野球部の齋藤凛選手に記念のグローブが贈られました。「3番」が刺しゅうされ、世界に一つだけの特別品になっています。

齋藤凛選手
「長嶋茂雄さんのグローブを使って自分も誇らしいし、そのグローブを使って、活躍できたらいいなと思っている」

若い世代もあこがれる「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さん。これからは天国で大好きな野球界を見守り続けます。

(06/03 18:35 テレビ岩手)

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