■昭和レトロA今も現役!懐かしの乗り物 (岩手県)
ことしは昭和が始まって100年の節目です。プラス1では、「岩手に残る昭和の面影」を、先週と今回の2回シリーズでお伝えしています。今回は昔懐かしい昭和の乗り物をご紹介します。
■八幡平ボンネットバス
ご覧の映像は今年2月の八幡平。古いバスが走ってきました。1968年、昭和43年のバスです。急傾斜が続き、路面が凍った八幡平の冬道を2輪駆動の今のバスでは登れないため、57年前の4輪駆動のバスが今も冬の間だけの限定で走っているのです。 このバスは古いだけにハンドルが重くて大変。運転士さん泣かせです。乗り心地は硬くて路面の凸凹をぴょこぴょこ拾います。
(八幡平マウンテンホテルから松川温泉まで約7キロを走る)
(くねくねした上り坂を力強く登る)
(都会から来たお客さんには珍しく貴重な風景)
(1日3往復走る)
(20分の小さな旅が終わった)
Q、どちらからいらしたんですか?
乗客「神奈川県です」
Q、別世界ですよね
乗客「別世界ですね。 本当にこんな日本の最果てみたいな所なのかなという気がしましたが、でも日本のいい文化じゃないですか。これもぜひ残していってほしいですね」
Q、乗ってみていかがでした?
乗客「結構古いバスで、なかなか自分の住んでいるところにはないので、最高でした」
Q、どちらからいらしたんですか?
乗客「神奈川から」
Q、それじゃ別世界ですね」
乗客「こんなに降っているとは思わなかったですね」
Qさっきの方も神奈川って言っていましたけど、お知り合いというわけではないですね
乗客「全然違う。ひとりで旅行するのが好きなので」
岩手県北バス 小笠原利幸運転士
「(運転していて)面白いことですか?面白いことはあまりないですけれど、乗りづらいという、これで乗って喜んでもらえればいいと思います」
■奥州市前沢 塔ヶ崎バス停
こちらは奥州市前沢にあるバス停。今はめったに見ない待合室です。塔ヶ崎停留所には建設当時のお店の広告がずらりと並んでいます。
■三鉄開業の日
1984年(昭和59年)4月1日。地域の希望と笑顔を乗せ、三鉄が走り始めました。
田野畑駅 駅アナウンス
「私たちの長年の夢がやっとかなえられ、一番列車がホームを離れる時が参りました。いつまでもいつまでも走り続けてもらいたいと思います」
あれから41年が経ちました。感動と興奮の三鉄開業の時に走った列車が、今なお現役で運行していると聞きました。昭和58年 1983年に作られ、今なお現役で走っている車両が1両だけ残っています。
金野淳一取締役運行本部長
「40年ずっと一緒に稼いできている車なので、同期でもありますし仕事仲間というか自分の子どもみたいなところもあったりして、非常にかわいいというか思い入れは強いですね。皆さんが三鉄をおらが鉄道みたいにちょっと今っぽくマイレールとか言いますけど、自分たちの希望というか熱望というか鉄道ということでその思いは強く感じました」
昭和58年、三鉄の開業前試運転の時から走り続けている車両。走行距離は地球を100周400万キロに達しています。
金野本部長
「私も実際運転しますけど、運転して楽しいのは前の車です。一番はブレーキが運転士の腕にかかっているところがあるので、それがうまくいった時にはよしっていう気持ちになりますね」
ウグイスの鳴き声と列車のハーモニー
金野本部長
「地元の方だけではなかなか収入を増やすということは難しい。以前から観光のお客さまをどのようにおいでいただくかという取り組みを進めてきましたが、ここに来てさらに外国からのお客さまを増やしていくということ必要な取り組みを進めています」
昭和から平成、令和。三鉄は困難を乗り越えて走り続けています。
(07/22 18:40 テレビ岩手)
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