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武家住宅資料館で企画展「浮世絵の春」 (岩手県)



サクラの時期に合わせた「浮世絵の春」です。奥州市の武家資料館で春の花が描かれた浮世絵の企画展が、22日始まりました。

企画展『桜始開〜浮世絵の春』には、店じまいした奥州市の古物商、「関澤家」から贈られたおよそ200点のうち、サクラやウメの花が描かれた江戸の名所の浮世絵10点が展示されています。

こちらは新吉原の目抜き通り、「仲之町」の浮世絵です。
吉原では、毎年旧暦の3月1日に、客が2階の窓から眺めて楽しめるようサクラとヤマブキを根ごと通りに移し替えていたそうで、美しい花の見ごろだけを集めて愛でるなんとも吉原らしい風習が見てとれます。

鮮やかな赤ですが、こちらもサクラです。
石造りでアーチ状の「万世橋」を描いたこの浮世絵は江戸の終わりに西洋から入った「洋紅」という染料を使っていて、当時の流行りの描き方でした。

奥州市武家住宅資料館学芸調査員 菅原郁恵さん
「お花を見ることもできるし、花を見ている人間たちも描いてあるので、犬を連れていたりだとか望遠鏡をのぞいていたりだとか色んな様子の人たちが描かれてそちらを楽しむことができると思う」

当時の文化と、どの時代も変わらず春を楽しむ日本人の姿がうかがえる企画展は、6月8日まで奥州市武家住宅資料館で開かれています。

(04/22 18:34 テレビ岩手)

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