■山林火災被害の大船渡に専門学校生が料理で支援 3日間限定レストラン開店 売り上げの一部を大船渡に寄付(岩手県)
岩手県盛岡市の専門学校で調理を学ぶ学生が、3日間限定のレストランを23日開店させました。メニューには、大船渡の食材を使っていて、売り上げの一部は、大船渡市の山林火災の被災地へ寄付されます。
鮮やかに盛り付けられた本格フレンチ。
メインは、「春キャベツと白金豚のロールキャベツ」。
そのほか、「大船渡産わかめとタケノコのばっけ味噌和え」、「三陸産イサダとクレソンのピラフ」の2品に、大船渡の食材が使われています。
この料理を作ったのは、盛岡市のMCL菜園調理師専門学校の2年生15人。
月に3日ほど「学生レストラン」を開いていて、メニューの考案から調理、提供までを学生たち自身が手がけます。
レストランの月替わりのメニューを考案していた2月末に、大船渡で山林火災が発生。大船渡出身の学生もいることから急きょ、料理で被災地を支援しようと決めました。
高橋辰弥 教務課長
「できれば大船渡の食材を取り入れて、広く知ってもらいたいというのがきっかけの一つ」
仕込みは22日からスタート。23日朝は、プロさながらの手際で料理を仕上げていました。
学生レストランのリーダーは…。
学生レストラン・リーダー原田奏和さん(2年生)
「大船渡の食材の良さだったり、おいしさだったりをふんだんに表現して提供しているのがポイントなので、そこを味わってもらえれば」
1年生の熊谷桜佑さんは、大船渡市・綾里地区の出身で、地元が大きな被害を受けました。今回料理に携わるのは2年生だけですが、意味のある取り組みだと考えています。
大船渡市三陸町綾里出身 熊谷桜佑さん(1年生)
「色んな人が大船渡について火災のことを知らない人もいるかもしれないので、復興につながったらうれしい。人の笑顔が好きなので、被災地の人にご飯を作ってあげられたら良いと思う」
山口記者
「学生たちが作った料理は、こちらのレストランで提供されます。すでに3日間とも予約が埋まる盛況ぶりです」
初々しい接客とプロ顔負けの料理のクオリティに、訪れた人からは驚きと称賛の声が上がっていました。
お客さん
「なかなかイサダを食べる機会がないので、美味しいです。1000円だとは思えないおいしさ。安すぎます」
学校の前では、レストランと同じ内容のお弁当も販売され、販売開始と同時に長い列ができました。
また、支援の輪を広げようと、大船渡の水産加工品なども販売されました。
25日まで営業の学生レストランは、すでに予約で満席となっていますが、お弁当は、24日、25日、1日およそ50個限定で販売されます。
売り上げの一部を大船渡市に寄付する今回の取り組み。学生たちは今後も自分たちにできることを考えて、支援を続けたいと話しています。
(04/23 17:30 テレビ岩手)
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