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【帰ってきてね】子どもたちがサケの稚魚を放流 岩手・宮古市(岩手県)



 岩手県宮古市で23日、子どもたちによるサケの稚魚の放流会が行われました。サケが獲れない中、放流にも対策が施され、関係者の苦悩が続いています。

 この放流会は、宮古市の鮭祭り実行委員会が毎年行っているもので、23日は市内の子どもたちが、地元宮古産のサケの稚魚3万匹を川に放流しました。

 宮古市では昨年度、市内の津軽石川と閉伊川に、北海道や山形から提供されたものと合わせて、およそ326万匹のサケの稚魚を放流。一方、同じ川で捕獲したサケの数は、わずか3894匹と、ピーク時の60分の1以下にまで落ち込んでいます。

 このため市では、稚魚が帰ってくる確率を上げようと、放流する稚魚を2年前から、以前のおよそ2倍、7センチほどにまで成長させてから放流しています。

参加した児童
「楽しかったし、元気に泳いでるのをみて安心しました」
「サケが少なくなってきているので、全員帰ってきて欲しい」

 放流した稚魚が帰ってくるのは4年後。子どもたちは、沢山のサケが元気に戻ってくるようにと願いを込めて稚魚を送り出していました。

(04/23 16:18 テレビ岩手)

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